足立区立郷土博物館

足立区立郷土博物館

足立区立郷土博物館は、東京都足立区の歴史、生活文化、美術に関する資料を収集・保管し、展示や教育普及活動を行っている博物館です。

概要

1986年11月に開館し、年に一度の特別展と数回の企画展を開催しています。住民による研究・展示・事業活動も活発で、足立区郷土芸能保存会や足立史談会などが博物館と共に活動しています。2009年3月には常設展示内容を「江戸東京の東郊」をテーマにリニューアルしました。

展覧会

多角的な調査活動と実験的な展覧会を数多く開催しています。各展覧会の概要は、博物館が発行する図録で閲覧できます。

代表的な展覧会:

千住の琳派展: 村越其栄・向栄の作品を初めて紹介し、江戸東京の東郊で生き続けた江戸琳派の足跡を辿りました。(2011年)
タイムスリップ昭和家電展: 昭和家電コレクターの増田健一氏と協力し、昭和の家電製品を展示。在京テレビ各局やフランスのル・モンド、AFP通信など海外メディアにも取り上げられました。(2012年)
大千住展: 明治時代の千住地域の異称「大千住」をテーマに、近代東京近郊の「江戸文化」という新しい視点から歴史美術資料を再評価しました。(2013年)
物流のひみつ展: トラック輸送や荷馬車、舟運をテーマにしたユニークな展覧会。可動状態のオート三輪も登場し、足立区の産業とトラック業界とのコラボレーションが実現しました。(2014年)

代表的な収蔵資料

足立区内の古文書や民具に加え、全国的に知られる資料も収蔵・公開しています。

江戸絵画コレクション: 江戸後期から明治初期の江戸絵画コレクションで、建部巣兆や村越其栄・村越向栄親子の作品などがあります。
浮世絵コレクション: 松方三郎コレクションを中心に1000点を超える作品を収蔵しています。
地口絵紙コレクション: 地口（駄洒落）と絵で構成される地口絵紙をコレクション。博物館発行のカタログで都内の地口絵紙作品を一覧できます。
綾瀬金子家文書: 慶応4年の新選組五兵衛新田屯所に関する古文書です。（寄託資料）
下山事件資料: 昭和24年の下山事件に関する同時代資料。

関連団体

博物館には、郷土史や郷土芸能、史跡めぐりなどの愛好会が登録しており、博物館と住民が連携して事業を進めています。

足立史談会: 足立区の歴史を中心に研究する団体。
足立区郷土芸能保存会: 足立区の郷土芸能を保存する団体。
博友会: 展示解説ボランティア団体。
古文書学習会: 博物館が保管する古文書を読む会。
綾瀬新撰組研究会: 綾瀬金子家文書の解読を行った研究家による団体。

所在地

〒120-0001 東京都足立区大谷田5-20-1

外部リンク

* 足立区立郷土博物館

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