辻卓史

辻卓史のプロフィールと経歴

辻卓史（つじ たかし、1942年10月3日生まれ）は、日本の著名な実業家であり、鴻池運輸の代表取締役社長およびその後代表取締役会長を務めています。彼のリーダーシップのもと、同社は急成長を遂げ、2013年には東京証券取引所の一部上場を実現しました。

辻氏は、上海の中華民国租界に生まれ、本籍は広島県広島市となっています。しかし、育ちは兵庫県芦屋市で過ごし、一橋大学商学部を卒業した後、1966年に宇部興産（現：UBE）に入社しました。彼はニューヨークの駐在員としての経験を経て、1983年に妻の実父が会長を務める鴻池運輸に転職します。その後、同社において様々な役職を歴任し、特に1989年には代表取締役社長に就任しました。また、2003年からは代表取締役会長としても手腕を振るいました。

彼の就任後、会社の売上高は4倍以上に増加し、持続的な成長を続けました。辻氏は業界の中での存在感を示し、その結果、2013年には同社が東京証券取引所の一部上場を果たしました。

社会的な役割と活動

辻氏は企業経営の枠を超え、多くの公的な団体や団体に関与しています。彼は、全日本トラック協会の副会長や、関西経済同友会の幹事、日本国際貿易促進協会の理事など、数多くの役職を歴任しています。また、関西経済連合会の理事としても影響力を持ち、大阪府労働委員会では使用者委員を務めています。さらに、日越関西友好協会の理事として両国の友好関係促進にも力を入れています。

彼はまた、日本観光戦略研究所の名誉会長や、関西生産性本部の評議員会議長としても活躍し、地域経済や観光業の発展に貢献しています。阪通関業会では理事長として、日本通関業連合会で副会長を兼任し、物流業界全体の発展を目指しています。

個人的な背景

辻氏の父は元日商岩井会長である辻良雄であり、彼自身もビジネス界において大きな影響力を持つ存在です。2019年には旭日中綬章を受章するなど、その功績が評価されています。

最近の動向

2020年には京阪神ビルディングの取締役に就任し、2021年には、辻事業サポート事務所の代表や松本油脂製薬の取締役としても運営に関与しています。彼の多忙なスケジュールは、今でも多くの業界での影響力を示しています。

辻卓史は、厳格なビジネス戦略を以て、企業成長と地域社会への貢献を両立させた実業家として、多くの人々から尊敬されています。

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