辻萬長

辻 萬長 (つじ かずなが) のプロフィールと業績

辻萬長（つじ かずなが）は、1944年2月9日に佐賀県佐賀市に生まれ、2021年8月18日にこの世を去った日本の俳優および声優です。彼は俳優仲間から「ばんちょうさん」と親しまれており、自己紹介では「ばんちょう」と名乗ることもありました。彼の本名は辻萬長で、演技界ではその名を広く知られるようになりました。

学歴と演劇の道

辻は、佐賀県立佐賀高等学校を卒業後、1962年に劇団俳優座の付属俳優養成所に入所しました。ここでは同時期に佐藤信、串田和美等と共に学び、1965年に同所を卒業後は劇団「仲間」に入団しました。1970年には仲間を退団し、その後多くの舞台やテレビドラマに出演します。

俳優としての活動

辻は、特に大河ドラマでの出演が多彩であり、『竜馬がゆく』をはじめ『風林火山』や『いだてん』など数多くの作品に出演し、いずれも強烈な印象を残しました。また、テレビドラマだけでなく、映画や舞台、吹き替えにも幅広く携わり、特にディズニー映画『トイ・ストーリー』シリーズではMr.ポテトヘッド役を担当しました。

主な出演作品

辻は多くの人気作品に関わり、特に大河ドラマでは

• - 『新・平家物語』（1972年、NHK）
• - 『元禄太平記』（1975年、NHK）
• - 『八代将軍吉宗』（1995年、NHK）
• - 『風林火山』（2007年、NHK）
• - 『いだてん』（2019年、NHK）

のような名作に欠かせない存在でした。さらに、映画界でも『犬神家の一族』や『悪魔の手毬唄』に出演し、その演技力で観客を魅了しました。

個人生活と遺族

辻の特技には体操、歌、乗馬があり、趣味としては工作を楽しんでいました。また、彼の家族も芸術の道に進んでおり、妻の辻邦は児童文学作家、長男の輝猛は俳優、次男の敦尊は音楽家や映像作家として活躍しています。

最後の時期

2022年放送予定だった大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演予定でしたが、病気のため降板しました。2021年に61歳で他界し、彼の豊かな俳優人生は幕を閉じました。彼の生涯は、多くの人々に感動を与え、最終的には俳優としての偉業を称えられるものでした。

辻萬長の名前は、日本の演劇や映画の歴史に刻まれ、彼の遺した業績は今も多くの人に語り継がれています。今後もその足跡は愛され続けることでしょう。

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