遠州岩水寺駅

遠州岩水寺駅の概要

遠州岩水寺駅（えんしゅうがんすいじえき）は、静岡県浜松市浜名区於呂にある遠州鉄道の鉄道線上に位置する駅です。駅番号はET17です。表示や車内放送では「岩水寺駅」と案内されることが多いですが、これは天竜浜名湖線にある同名の駅とは異なります。

歴史的背景

この駅は高野山の別格本山である岩水寺の最寄駅として開業しました。その当初、駅の境内入口は現在の場所から1キロメートル南に位置していました。また、この岩水寺では鉄道の安全や乗客の無事を祈願する儀式が行われていました。近隣の遠州芝本駅が改良されるまでは、岩水寺駅での列車交換が実施されていた時期もあります。

さらに、第二次世界大戦前から1960年代までの間、根堅地区で採掘された石灰石や関連製品の積出駅としての役割も果たしていました。2002年には、ログハウススタイルの駅舎が国土交通省中部運輸局が選定する「中部の駅百選」に認定されるなど、その魅力が評価されました。

2012年には、スロープ設置やホームの嵩上げ工事、さらに東口の設置工事が行われ、10月17日に新たな東口も供用開始されました。この際、浜松市によって東口周辺のロータリーの整備も実施され、アクセスの向上が図られました。

年表

• - 1909年（明治42年）12月6日: 岩水寺駅（がんすいじえき）として開業
• - 1923年（大正12年）4月1日: 遠州岩水寺駅に改称
• - 1974年（昭和49年）9月: 無人駅に移行
• - 2012年（平成24年）10月17日: 東側入口新設

駅構造

駅は島式ホーム1面を有し、2線が配されている地上駅です。無人駅であるため、サービスはないものの、落ち着いた雰囲気の中で利用されています。

利用状況

2019年度における乗車人員は150,281人、降車人員は151,116人でした。これらの数字は、同線の全18駅の中で最も少ないことがわかります。1980年度以降の公共交通の利用状況は年々変化しており、地域の交通事情を反映しています。

駅周辺の施設

駅周辺には、多様な公共施設や商業施設が揃っています。浜松市立赤佐小学校や浜北地域活動・研修センター、於呂神社、さらには遠州信用金庫の赤佐支店などが近隣に位置しており、地域の生活の一部となっています。また、森修焼の本社および直営店も近くにあり、訪問者に対して魅力的な観光地ともなっています。

隣接する駅

遠州鉄道の路線上で、隣には遠州芝本駅（ET16）があり、西鹿島駅（ET18）との間を結ぶ交通の要所でもあります。

遠州岩水寺駅は静岡県内でも重要な拠点として、長い歴史を持ちながら地域の交通を支える役割を果たし続けています。

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