遠鉄ストア

遠鉄ストア：地域に根ざしたスーパーマーケットチェーン

遠鉄グループに属する株式会社遠鉄ストアは、静岡県浜松市に本社を置くスーパーマーケットチェーンです。浜松市を中心とした広範囲に31店舗を展開し、東は菊川市、西は愛知県豊川市までその勢力を広げています。単なる食料品販売店にとどまらず、地域社会に密着した活動や、高品質な商品へのこだわりで、県内有数のスーパーマーケットとして高い評価を得ています。

地産地消と高品質へのこだわり

「真心新鮮」をスローガンに掲げる遠鉄ストアは、地元産の新鮮な野菜や、舞阪漁港や御前崎港で水揚げされたばかりの魚介類を積極的に取り扱っています。浜名湖産の牡蠣やアサリ、浜名湖もち豚など、地元の豊かな自然の恵みを活かした商品が豊富に揃っています。さらに、浜松の銘菓など、地域を代表する商品も取り揃え、地域住民の食生活を豊かに彩っています。

キャッチフレーズとして「all is Fresh」や「OUR PRODUCTS BRING HEALTH TO YOUR LIFE」を掲げ、店外・店内に大きく掲示しています。一部店舗では、これらを屋号のように扱っているケースも見られます。これらのキャッチフレーズからも、遠鉄ストアが「新鮮さ」と「健康」を重視している姿勢が読み取れます。

単に新鮮な食材を提供するだけでなく、成城石井コーナーの設置など、中堅層をターゲットにした高級品やこだわりの商品も充実させています。他の地元スーパーとの差別化を図り、高品質な商品を求める顧客層から高い支持を得ています。

急成長を続ける企業

近年、遠鉄ストアは店舗改装を積極的に行い、売上も右肩上がりとなっています。2008年には八社会を脱退し、CGCグループに加盟。その後も、2011年には中村屋鮮魚販売から鮮魚事業を譲渡を受け、2013年には同社を吸収合併することで、鮮魚販売の強化を図っています。

さらに、2013年には静岡県内のスーパーマーケットとして初めてマツモトキヨシとフランチャイズ契約を締結し、2014年にはマツモトキヨシを併設したフードワン東伊場店をオープン。2021年には東海4県で初めてシャトレーゼとフランチャイズ契約を締結し、2022年にはシャトレーゼ菊川店やマツモトキヨシさぎの宮駅前店をオープンするなど、積極的な事業展開を続けています。

地域貢献への取り組み

遠鉄ストアは、単なる企業活動にとどまらず、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。店内では「真心新鮮 遠鉄ストア」というテーマソングが流れており、公式ウェブサイトでも聞くことができます。また、顧客の声を収集するための質問回収ボックスを設置するなど、顧客満足度の向上にも力を入れています。

社会貢献活動としては、「遠鉄ストア童話大賞」を実施したり、「チーム・マイナス6%」に協賛するなど、環境問題にも積極的に取り組んでいます。これらの活動を通して、地域社会との信頼関係を構築し、企業としての責任を果たそうという姿勢がうかがえます。

沿革

1973年（昭和48年）10月1日：会社設立
1993年（平成5年）：ロゴマーク変更
1996年（平成8年）：リブロス笠井 営業開始
2008年（平成20年）：CGCグループ加盟
2011年（平成23年）6月1日：中村屋鮮魚販売より事業譲渡
2013年（平成25年）4月：株式会社遠鉄ストア鮮魚を吸収合併
2013年（平成25年）7月：マツモトキヨシとフランチャイズ契約締結
2014年（平成26年）4月8日：フードワン東伊場店営業開始
2015年（平成27年）11月11日：豊川店営業開始（三河地区初出店）
2021年（令和3年）12月：シャトレーゼとフランチャイズ契約締結
2022年（令和4年）2月17日：シャトレーゼ菊川店営業開始
2022年（令和4年）4月21日：マツモトキヨシさぎの宮駅前店営業開始

まとめ

遠鉄ストアは、地元密着型のスーパーマーケットとして、高品質な商品と地域貢献活動を通じて、着実に成長を遂げています。今後も、地域社会に貢献しながら、さらなる発展が期待される企業です。

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