酪農学園大学

概要

酪農学園大学（らくのうがくえんだいがく）は、日本の北海道江別市に位置する私立大学で、1933年に設立されました。大学の設置は1960年と比較的新しいものの、酪農を専門とする学問の場として広く知られています。大学の略称は「酪農大」や「酪農」です。

この大学は、教育と研究の両面で酪農業や獣医学に特化しており、特に獣医学科は全国的にも数少ない獣医学を専門にした学科の一つです。具体的には、獣医学群獣医学類として知られ、6年制の教育課程を編成しています。さらに、食と健康学類も設置されており、管理栄養士養成施設としての役割も果たしています。

教育理念

酪農学園大学の建学の理念はキリスト教精神に基づいており、「三愛精神」を掲げています。これは「神を愛し、隣人を愛し、土を愛する」という理念で、地元の農業や環境への貢献も重視されています。また、「健土健民」という理念も持っており、これは創立者である黒澤酉蔵の造語です。

毎週火曜日に行われる礼拝は、学内の黒澤記念講堂で実施され、学生と教職員の精神的なひとときを提供しています。教育内容は、動物に関する技術や農業知識が中心で、学生は実践的な経験を通じて学びを深めることが期待されています。

学部構成および研究機関

2011年度に学部体制を大規模に改編し、現在は2つの学群と5つの学類から成っています。

農食環境学群

- 循環農学類: 農産業全般を学び、実践的なカリキュラムを重視。
- 食と健康学類: 食品製造から健康に関する分野を広く学ぶ。
- 環境共生学類: 地球環境問題についての学びを深め、持続可能な社会を目指す。

獣医学群

- 獣医学類: 動物の療養・予防について包括的に学ぶ。
- 獣医保健看護学類: 獣医師を補佐する動物看護の専門家を育成。

大学には、ancientに獣医学の最前線を担う「附属動物医療センター」もあり、ここでは多くの動物が診療を受けています。年間の診療件数は31,000件に及び、先進的な医療設備も整っています。

学生生活と地域貢献

学生生活は非常に充実しており、44の体育会系サークルや31の文化系サークルが活発に活動しています。また、毎年開催される大学祭「白樺祭」では、地域の人々とも繋がりを深めることを目的とし、さまざまなイベントが行われます。

大学は地域に密着した取組みを進めており、動物愛護活動や農業関連のプロジェクトを通じて、地域社会との協力を強化しています。特に北海道の自然環境や動物に関する教育、研究プログラムは、地元にとって重要な役割を果たしています。

アクセスとキャンパス

北海道内でも広大な土地を有するこの大学は、札幌市の中心から30分ほどの距離にあり、交通の便も良好です。キャンパス内は緑豊かで、自然との共生を大切にした環境が整備されています。120以上の種類の動植物がキャンパス内に生息し、自然科学研究の場としても活用されています。

このように、酪農学園大学は教育・研究・地域貢献の三者を調和させた取組みであり、未来の業界人材を育成するための理想的な環境を提供しています。

もう一度検索