野口みずき

野口みずきのプロフィールと経歴

野口みずき（のぐち みずき、1978年7月3日生まれ）は、三重県伊勢市出身の元女子マラソン選手で、オリンピックで金メダルを獲得した名選手です。彼女は日本の女子マラソン記録とアジア記録の保持者であり、かつてのトップランナーの一人として知られています。血液型はO型で、身長は150cm、体重は約40kgです。ビジュアル的には小柄ながらも、筋力を生かしたダイナミックな走りで知られていました。高校卒業後、ワコール・グローバリーを経てシスメックスに所属しました。

来歴

高校時代まで

野口は中学校時代に友人の影響で陸上部に参加し、1994年には三重県立宇治山田商業高等学校に進学しました。高校での活躍としては、3000m競技でインターハイ出場や、全国高校女子駅伝に参加するなどが挙げられます。特に1996年の駅伝では、チームは39位に終わりましたが、個人としても経験を積む大きな一歩となりました。

ワコール・グローバリー所属時代

1997年、彼女はワコールに入社しましたが、1998年には監督との対立を経てグローバリーに移籍しました。1999年からはハーフマラソンに本格的に挑戦し、世界ハーフマラソン選手権で銀メダルを獲得。2001年には全日本実業団ハーフマラソンでも優勝し、彼女の存在は「ハーフマラソンの女王」として広まりました。

名古屋国際女子マラソン初優勝

2002年にフルマラソンに初挑戦し、名古屋国際女子マラソンでの勝利を果たしましたが、気温の影響でタイムは2時間25分台に留まりました。次の大阪国際女子マラソンでは日本歴代2位の2時間21分18秒で優勝し、その後も安定したレースを展開しました。特に2004年アテネオリンピックでは金メダルを獲得し、日本女子マラソンにおける歴史的一歩を記しました。

日本記録更新とシスメックス移籍

2005年のベルリンマラソンで、野口は2時間19分12秒の大会新記録を樹立し、その後2大会連続オリンピック出場の代表選手として名を馳せました。しかし、またも故障に苦しむことになり、特に2008年の北京オリンピックには出場が叶いませんでした。

引退とその後

2016年には現役引退を宣言し、その後は解説者として活動を始めました。多くの若手選手の育成にも力を入れ、陸上界への貢献を続けています。また、結婚後は上海に移住し、国際的な活動も視野に入れています。2020年の東京オリンピックの聖火リレーにも参加し、再び人々の記憶に残る存在となりました。彼女のトレーニング哲学「走った距離は裏切らない」という言葉は多くのファンに支持され、アスリートとしての姿勢は今も多くの人に感動を与えています。

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