金城龍彦

金城龍彦のプロフィール

金城 龍彦（きんじょう たつひこ）は1976年7月27日生まれの元プロ野球選手で、大阪府大阪市東成区出身です。外野手および内野手としてプレーし、現在は読売ジャイアンツの三軍外野守備兼走塁コーチを務めています。プロ選手としての彼は1999年に横浜ベイスターズ（後の横浜DeNAベイスターズ）に入団し、特に2000年には首位打者に輝きました。この年に記録したスイッチヒッターとしてのシーズン打率はNPB歴代最高となっています。

経歴

プロ入り前

金城は元在日韓国人三世として生まれ、父親である金城晃世も近鉄バファローズの投手でした。高校時代は近畿大学附属高等学校で投手として活動し、出身高校のチームは全国大会にも出場しました。その後社会人野球チームで活躍し、1998年のドラフトで横浜ベイスターズから指名を受けて入団しました。

横浜・DeNA時代

入団時は投手としての実績を持っていたものの、金城は打者としての道を歩み始めます。プロ初出場は1999年、対中日ドラゴンズ戦でした。2000年には対読売ジャイアンツ戦でプロ初本塁打を放ち、続いて首位打者を獲得。さらに新人王にも選出されるなど輝かしい1年を過ごしましたが、大きな成功には様々な苦労が伴いました。

時は流れ、金城は外野手としてトランジションし、特に2005年にはオールスターマッチでMVPを獲得。守備の面でも、外野手として評価され、多くのゴールデングラブ賞を受賞しました。彼は両打席からの本塁打を記録し、セ・リーグ初の快挙となって名を轟かせました。

巨人時代

2014年に海外FA権を行使すると、読売ジャイアンツと契約。新たなスタートとして、横浜時代の仲間との再会も果たしましたが、公式戦では思うような成績を残せず、36試合出場にとどまりました。2015年に現役を引退すると、その後すぐにコーチとしての道に進むことが決まりました。

選手としての特性

金城のバッティングスタイルはユニークで、スイッチヒッターとして、両方のバッティングスタンスに素早く対応する能力を持っていました。野生的とも言われる彼のプレースタイルは、動物的感覚でボールを捉えることに優れており、外野守備でもその俊足と肩の強さを活かしていました。特に、外野手として数々の名プレーを残し、今でもファンの記憶に残っています。

人物

チームメイトからは親しみを込めて『金ちゃん』と呼ばれていました。普段は人望の厚い性格であり、周囲からの信頼も実に厚い存在でした。家庭では妻と三人の子どもを持ち、特に長男と次男はそれぞれ高校野球で活躍しています。金城は、地域社会への貢献にも積極的で、多くのボランティア活動にも関わっている点が注目されます。

金城龍彦は、プロ野球選手としてのキャリアだけでなく、その人柄や貢献活動によっても人々に知られています。彼の次の挑戦、さらなる投資を期待したいと思います。

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