金沢まいもん寿司

金沢まいもん寿司

金沢まいもん寿司は、株式会社エムアンドケイが運営する外食チェーンストアです。主に回転寿司店を展開していますが、寿司割烹など他の業態も手掛けています。同社の社長である木下孝治氏は、かつて日本回転寿司協会の直前会長を務めるなど、業界内で重要な役割を担っています。

特徴

「回転寿司激戦区」と称される石川県金沢市において、金沢まいもん寿司は常にトップクラスの売上を記録しています。多くの大手回転寿司チェーンが、効率性を追求するためにセントラルキッチンで一括調理されたネタを使用する方式を採用しているのに対し、金沢まいもん寿司は、地元の漁港から直送される新鮮な魚介類にこだわり、経験を積んだ職人が一貫ずつ丁寧に握るスタイルを貫いています。この「地物」と「職人技」へのこだわりこそが、同社が掲げる「こだわり」の核であり、一般的な100円均一の回転寿司とは一線を画す、高級路線としての地位を確立している最大の理由です。手間を惜しまず、高品質な食材と伝統的な技術を提供することで、顧客の高い満足度と信頼を得ています。

沿革

金沢まいもん寿司の歴史は、1999年4月に金沢市内で「かねた寿司 八日市店」という既存の寿司店を前経営会社から引き継いだことに始まります。翌年の2000年4月には、現在の基盤となる「金沢まいもん寿司 金沢駅西本店」を開業しました。事業は順調に拡大し、2002年12月には神奈川県に「たまプラーザ店」を開店し、首都圏への進出を果たします。その後も、2003年には東京都内の玉川高島屋S・Cや八日市に店舗を、2005年には名古屋ラシックに「梅鉢亭」を開店するなど、主要都市への展開を加速させました。また、寿司業態に留まらず、2005年12月には寿司割烹「魚匠庵」、2012年7月には能登豚を使ったとんかつ店「金沢かつぞう 本店」を開業するなど、多角的な飲食事業にも乗り出しています。2018年には京都駅や福岡にも出店エリアを広げ、2020年2月にはカフェ「NOMIAM CAFE」、同年7月には台湾（台北）に海外初となる店舗を開設しました。2021年以降も関西、首都圏、群馬などに新規出店を続けています。2022年11月24日には、テレビ東京の経済番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」でその独自の経営戦略や「高級路線の回転寿司チェーン」として特集が組まれ、注目を集めました。

店舗展開

金沢まいもん寿司は、創業の地である石川県を中心に、全国各地に店舗を展開しています。具体的には、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県といった首都圏のほか、愛知県、大阪府、兵庫県、京都府などの主要都市、さらには広島県、福岡県などにも店舗網を広げています。加えて、2020年からは台湾（台北）にも進出し、海外市場にも顧客層を拡大しています。展開する店舗は回転寿司が中心ですが、寿司割烹、とんかつ店、カフェといった多様な業態の店舗も運営しており、食に関する幅広いサービスを提供しています。

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