鈴木聡美

鈴木聡美（すずき さとみ）

鈴木聡美（すずき さとみ）は1991年1月29日生まれの日本の競泳選手で、主に平泳ぎを専門としています。彼女は168cmの身長を持ち、ミキハウスに所属しています。競泳界での彼女の名声は、ロンドンオリンピックでの素晴らしい成績に由来しています。彼女は女子100m平泳ぎで銅メダル、200m平泳ぎでは銀メダル、また女子400mメドレーリレーでは銅メダルを獲得し、日本の女子競泳選手として一大会で3つのメダルを手にした初めての選手となりました。

経歴

鈴木は福岡県遠賀郡遠賀町出身で、競泳は4歳から始めました。彼女が通った遠賀中学校や高校時代は、全国大会での目立った成績はありませんでしたが、その後、山梨学院大学に進学し、厳しい指導の中で急成長を遂げました。大学1年目には、学生選手権の100m平泳ぎで日本記録を樹立し、優勝しました。

2010年には日本選手権で平泳ぎの50m、100m、200mの三冠を達成し、この年のアジア大会でも好成績を収めました。次の年、競泳国際大会代表選手選考会で再び平泳ぎの3種目を制覇し、世界選手権代表に選ばれるも、上海での大会では思うような成績を残せませんでした。

2012年の日本選手権で優勝した鈴木は、ロンドンオリンピック日本代表に選ばれます。オリンピックでは、自身の競技に対する強い姿勢を示し、数々のメダルを獲得しました。特に200m平泳ぎでは日本タイ記録を樹立しての銀メダル獲得は、彼女のキャリアの中でも特に光る瞬間でした。

彼女はその後も競技を続け、2016年のリオデジャネイロオリンピックにも出場したものの、準決勝で敗退しました。しかし、鈴木はその熱意を持って2020年の東京オリンピックを目指す意向を示しました。

2021年の日本選手権では、50mで優勝を果たしたものの、東京オリンピック出場には至りませんでした。2022年には世界水泳に挑戦し続け、次のパリオリンピックへの進出を目指しています。2024年のパリオリンピックでは、女子100m平泳ぎに出場するも準決勝で敗退し、200m平泳ぎの決勝に進出して4位に入りました。

彼女の趣味

鈴木聡美の趣味は幅広く、漫画やアニメ、ゲームを楽しんでいます。特にファンタジー作品を好み、『魔法使いの嫁』や『黒執事』が特にお気に入りです。また、カプコンのアクションゲーム『戦国BASARA』に魅了されており、将来的には声優としての活動にも興味を持っています。さらに、彼女の同僚にはリオデジャネイロオリンピックの柔道メダリストである山部佳苗がいて、互いに試合を観戦し合う関係です。

2018年には日本テレビの番組『踊る!さんま御殿!!』にも出演しました。鈴木の母は障害者支援センターの職員で、2020年東京オリンピックの聖火リレーに参加する予定でしたが、コロナウイルスの影響で大会は延期となりました。その際、彼女は母とともに北九州市での点火式に参加しました。

主な戦績

鈴木の競技成績は非常に優れています。長水路での自己ベストは、50m平泳ぎが30秒10、100mが1分06秒20、200mが2分20秒72です。短水路では、50mが29秒93、100mが1分04秒11、200mが2分20秒95となっています。日本の水泳界で名を馳せる彼女の今後の活躍が期待されます。

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