銀座ヨシノヤ

株式会社銀座ヨシノヤの歩みと特色

株式会社銀座ヨシノヤは、1907年に尾張町二丁目（現・銀座六丁目）で設立されて以来、100年以上にわたって高級婦人靴ブランドとしての地位を築いてきました。創業者の矢代徳次郎が始めたヨシノヤ靴店は、地元の人々から愛される店舗としてスタートしました。

歴史と沿革

企業の歴史は、1923年の関東大震災によって一度打撃を受けますが、矢代依昭とその後継者たちは、事業を再生させ、1927年に「合資会社ヨシノヤ靴店」を設立。この新たな船出は、2代目の矢代恒太郎が中心となり行われました。
1930年には日本で初の舞踏靴の取り扱いを開始し、1931年にはオリジナルのバレエ靴を開発しました。これにより、後に宝塚歌劇や松竹といった著名な劇団にバレエ靴を供給することになります。

ブランドの進化

1940年には「株式会社ヨシノヤ靴店」に改組。この時期、技術革新が進み、1950年には東京都の製靴技術競技会で通産大臣賞を授与されるなど、高い品質が評価されます。その後、1958年に矢代恒太郎は革靴標準サイズの作成に尽力し、業界における基準を確立しました。

近年では、1976年に銀座四丁目に大型店を新設し、その年には全天候型の「オールウエザーシューズ」を発売。また、1979年にはシューフィッター養成のためのフィッティング研修会を開催し、専門家の育成に力を入れています。

独自のサイズ表示とシューフィッター制度

ヨシノヤでは、JIS規格の改正に合わせて、足長、足囲、足幅に基づく「足型タイプ別サイズ表示」を実施し、精度の高いサイズ展開を行っています。特にシューフィッター制度は、顧客一人ひとりに合った靴を提案するための重要な取り組みであり、履き心地の向上に努めています。

現在のブランド展開

現在では「GINZA Yoshinoya」「FRESCA」「MEN'S」「KID'S」「IMPORT」といった多様なブランドを展開し、直営店舗に訪れるお客様に高品質の靴を提供しています。

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