鍬原拓也

鍬原 拓也（くわはら たくや）

概要

鍬原拓也選手は1996年3月26日に岡山県玉野市に生まれ、奈良県御所市で育ったプロ野球選手です。右投右打で、現在は福岡ソフトバンクホークスに所属しています。彼の経歴や選手としての特徴を以下に詳しく解説します。

経歴

プロ入り前

鍬原は2人兄妹の長男として出生し、両親の離婚を経て、母方の苗字「鍬原」に変わりました。母親と妹とともに奈良県御所市に転居し、市営住宅で育ちます。小学3年生から野球を始め、中学では「橿原磯城リトルシニア」に所属。2010年の全日本中学野球選手権大会では3位に輝きました。

その後、福井県の北陸高等学校に進学し、特待生として硬式野球部に入部。3年時の夏、福井大会で素晴らしい成績を残したものの、甲子園とは縁がありませんでした。大学進学のため、野球を一時辞めようとしましたが、中央大学への特待生入学が決まり、リーグ戦では圧倒的な投球成績を残しました。この活躍から「東都のドクターK」と称されるようになりました。

読売ジャイアンツ時代

2017年のNPBドラフトでは読売ジャイアンツから1巡目で指名を受け、契約金1億円を手にします。入団直後、母との密着取材が行われ、手にした契約金で母に恩返しをしたいという願いを語りました。2018年にはプロ初登板し、母の見守る中でのデビュー戦は印象深いものでしたが、シーズンは怪我に悩まされ、6試合登板に留まりました。

2019年、2020年と出場機会が減少し、肘の故障が影響。2020年には手術を受け、2021年には育成選手として再契約しました。この年、イースタン・リーグで一定の成績を残し、8月には支配下登録を果たしますが、一軍登板はありませんでした。

ソフトバンクホークスへの移籍

2023年には出場機会が限られ、防御率も悪化し、戦力外通告を受けましたが、福岡ソフトバンクホークスが育成選手として獲得することを発表。背番号174を与えられ、新たなスタートを切ることになります。

選手の特徴

鍬原選手は、中学から高校にかけてサイドスローのフォームで投げていましたが、巨人入団後はスリークォーターに変化。その後、スリークォーターとサイドスローの中間のオリジナルフォームに辿り着きました。ストレートは最速155km/hを記録し、特にシンカーが武器となっています。

人物

鍬原選手の苗字は珍しく、全国に約60人しか存在しないそうです。名前の「拓也」は、実母の願いが込められたものであり、彼女が大ファンである木村拓哉から取られています。また、中央大学では母の好きな色「紫」のグラブを選び、「親孝行」の刺繍を施したことが知られています。

結論

鍬原拓也選手は、様々な苦難を乗り越えながらもプロ野球選手としての道を歩んできました。彼の明るい未来と、これからの活躍に期待しましょう。

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