長居駅

長居駅：歴史とアクセス、そして周辺環境

大阪市住吉区長居東四丁目に位置する長居駅は、JR西日本阪和線とOsaka Metro御堂筋線が乗り入れる、交通の要衝となっています。JR西日本の駅番号はJR-R24、Osaka Metroの駅番号はM26で、大阪市内エリアに属しています。

歴史を彩る、長居駅の軌跡

長居駅の歴史は1929年、阪和電気鉄道の駅として開業した「臨南寺前駅」に遡ります。その後、南海鉄道への合併、国有化を経て、1944年に現在の「長居駅」へと改称されました。1960年にはOsaka Metro御堂筋線の駅が開業し、JR線と地下鉄の接続駅として発展を遂げました。

その後も、自動改札機の導入、ICOCAやPiTaPaといったICカードの利用開始、高架化工事など、時代の流れとともに様々な変化を遂げてきました。高架化は、長年問題となっていた踏切事故や交通渋滞の解消に大きく貢献しました。近年では、駅ナンバリングの導入や可動式ホーム柵の設置など、利用者の利便性向上のための改良も進められています。

駅構造と利用状況

JR阪和線は、相対式ホーム2面2線の高架駅です。有効長は6両編成に対応しており、かつては地上駅として島式ホーム2面4線を有していました。高架化に伴い、待避設備は隣の鶴ケ丘駅に移設されました。一方、Osaka Metro御堂筋線は相対式ホーム2面2線の地下駅で、スポーツイベント開催時の混雑に対応するため、ホーム幅が広く設計されています。改札口はJR線が1ヶ所、Osaka Metroが2ヶ所設置されています。

利用状況は、JR線が2022年度の一日平均乗車人員4,578人、Osaka Metroは2023年11月7日時点で一日乗降人員33,956人と、多くの人々が利用する重要な駅となっています。Osaka Metro御堂筋線では天王寺駅以南で中百舌鳥駅に次ぐ乗降人員数を誇ります。

長居公園と周辺環境

長居駅周辺は、長居公園という広大な緑地が広がっています。公園内にはヤンマースタジアム長居やヨドコウ桜スタジアムといったスポーツ施設があり、様々なイベントが開催されています。これらの施設は、鶴ケ丘駅からもアクセス可能です。

駅周辺には、大阪学芸高等学校・附属中学校、大阪学芸中等教育学校、大阪市立我孫子中学校、大阪市立長居小学校といった教育機関や、神須牟地神社、瀧光寺、臨南寺などの社寺も存在します。商業施設や金融機関も充実しており、生活利便性が高いエリアです。

アクセスと周辺交通

長居駅には、大阪シティバスやOsaka Metroバス（BRT）が乗り入れており、周辺地域へのアクセスも良好です。JR阪和線は、関空快速、紀州路快速、快速、直通快速、区間快速、普通列車が停車しますが、特急は通過します。Osaka Metro御堂筋線は、西田辺駅とあびこ駅を結んでいます。なお、Osaka Metro長吉長居線の新駅設置計画も存在します。

まとめ

長居駅は、歴史と近代的な設備が融合した、利用者にとって利便性の高い駅です。長居公園や周辺施設へのアクセスも良く、地域社会の中核を担う重要な存在と言えるでしょう。

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