長崎県立対馬歴史民俗資料館

長崎県立対馬歴史民俗資料館について

長崎県立対馬歴史民俗資料館は、長崎県対馬市に位置する文化施設で、地域の貴重な歴史資料や民俗資料の収集・保管・研究に取り組んでいました。1977年に開館して以来、対馬の文化と歴史を広く伝える役割を果たしてきました。

施設の概要

この博物館では、対馬に特有の考古学的資料や民俗資料が展示されており、訪れる人々は地域の歴史を深く理解することができました。特に関心を集めたのは、対馬に生息するツシマヤマネコの剥製や、地域の文化を象徴するアイテムの数々です。また、視聴覚室も設けられており、より深い知識を得るための映像資料も提供されていました。

休館と閉館

しかし、2017年の3月31日をもって博物館は休館し、その後の調整が行われました。この休館は、対馬市が進める新しい「対馬博物館」との一体化整備に伴うものでした。休館中は、対馬市交流センターにて代替展示が実施され、引き続き地域の歴史と文化を紹介する努力がされました。

その後、2020年3月31日には正式に閉館することが決まり、所蔵されていた古文書や資料は新しい対馬博物館へと引き継がれることとなりました。これにより、対馬の貴重な歴史資産が新たな場所で活用されることが期待されています。

整備に関する活動

新たな博物館に向けた整備も進められており、2019年には長崎県から施設の無償譲渡を受けました。2020年1月には交流棟が完成する予定でしたが、外壁や床に含まれるアスベスト問題が発覚し、このスケジュールは遅延を余儀なくされました。その結果、解体工事は2020年8月末に開始されることになりました。

アクセスと入館情報

対馬歴史民俗資料館へのアクセスは便利で、厳原港から車で約5分、または徒歩で15分程度の距離です。対馬空港からも車で20分ほどで到着します。なお、入場料金は無料で、多くの人々に地域の歴史を楽しんでもらう機会が提供されていました。

博物館は閉館しましたが、その後の新しい博物館設立に向けた取り組みが注目されており、地域の文化や歴史がどのように継承・発展していくのか、多くの人々がその動向を見守っています。

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