長崎県立総合運動公園陸上競技場

長崎県立総合運動公園陸上競技場

長崎県立総合運動公園陸上競技場は、長崎県諫早市に位置し、陸上競技と球技が行える多目的なスタジアムです。施設は長崎県が所有し、一般社団法人長崎県公園緑地協会が管理運営を担当しています。また、Jリーグに所属するV・ファーレン長崎がホームスタジアムとして利用しています。2016年からはトランスコスモスが命名権を取得し、トランスコスモススタジアム長崎としても知られるようになりました。

歴史

競技場の開場は1969年で、同年には第24回国民体育大会がここで開催されました。さらに、1991年には日本代表と韓国代表のサッカー国際Aマッチが行われ、多くの観客を引きつけました。この時期、Jリーグに加盟していた横浜フリューゲルスの試合も開催され、地域のサッカー文化を発展させる役割を果たしました。後に、2009年にはジャパンラグビートップリーグの公式試合も実施され、さらなる多様性が加わりました。

改修

競技場は2014年に大規模な改修を受け、長崎県で開催される国民体育大会や全国障害者スポーツ大会のメイン会場として使用されることになりました。この改修工事は2011年から始まり、複数の観客席を備えた新しいスタジアムが完成しました。現競技場は、9レーンの400メートルトラックがあり収容人員は20,000人を超え、全席背もたれ付きの独立シートで構成されています。さらに、環境への配慮として150キロワットの太陽光発電システムや雨水再利用システムも備えています。

改修工事後はV・ファーレン長崎のJリーグ加入も視野に入れ、様々な改良が加えられました。2013年には、Jリーグの試合基準に適合させるため、工事スケジュールが前倒しされ、観客を迎える準備が整えられました。2013年3月には落成式が行われ、同年の開幕戦では18,153人が観戦に訪れました。

命名権

新たな財源確保を目指し、長崎県は2016年に競技場の命名権を提供しました。トランスコスモス株式会社が権利を取得し、契約期間は3年間とされました。2024年までの契約更新も行われ、トランスコスモススタジアム長崎として多くのイベントに利用されています。

主要イベント

この競技場では数多くの重要なイベントが実施されてきました。陸上競技では全国高等学校体育大会や国民体育大会が行われ、サッカーではV・ファーレン長崎のホームゲームや日本代表の試合も開催されました。また、ラグビーの試合なども数多く行われ、地域のスポーツ振興にも寄与しています。

アクセス

競技場へのアクセスは、JRや島原鉄道の諫早駅から徒歩30分程度で、バスでも便利です。また、自動車の場合、長崎自動車道の諫早インターチェンジから近く、長崎空港からも30分というアクセスの良さも魅力です。観客は多様な交通手段を利用して競技場に訪れることができ、長崎のスポーツ文化の拠点としての役割を果たしています。

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