長江光一

長江 光一（ながえ こういち）は、1987年10月28日に岡山県で生まれた日本の男子ソフトテニス選手です。

岡山理科大学附属高等学校を卒業後、早稲田大学へと進み、大学卒業後はNTT西日本に所属。国内外のソフトテニス界において長年にわたりトップ選手として活躍しています。

特に国際大会では顕著な成績を残しており、世界ソフトテニス選手権には三大会連続で日本代表として出場しています。2011年大会では国別対抗団体戦で銀メダル、シングルスでベスト8に入賞。2015年大会でも団体戦で銀メダル、シングルスとミックスダブルス（ペア：森田奈緒）でベスト8に進出しました。そして、2019年大会では国別対抗団体戦で金メダルを獲得し、ダブルス（ペア：丸中大明）でもベスト8の成績を残しました。

アジア競技大会には2014年、2018年と二度、日本代表として出場。両大会ともに国別対抗団体戦で銀メダルを獲得しています。2018年大会ではシングルスでもベスト8に進出しました。

アジアソフトテニス選手権でも、2012年と2016年の国別対抗団体戦で金メダル獲得に貢献。2016年大会ではダブルス（ペア：水澤悠太）で銅メダル、ミックスダブルス（ペア：中川瑞貴）でベスト8に入賞しました。

長江選手のキャリアにおける特筆すべき功績は、2013年に天津で開催された東アジア競技大会での活躍です。この大会で長江選手は、ソフトテニス競技のシングルス、ミックスダブルス（ペア：小林奈央）、国別対抗団体戦の三種目で金メダルを獲得し、三冠を達成しました。特に男子シングルスでの優勝は、日本の男子選手として初めてのメジャー国際大会における個人戦シングルス優勝という歴史的な快挙でした。

国内主要大会においても、長江選手は常に優勝争いの中心にいます。ソフトテニス選手にとって最高の栄誉とされる天皇杯全日本ソフトテニス選手権では、2014年（ペア：水澤悠太）と2023年（ペア：広岡睦）の二度にわたり優勝を果たしています。その他にも、2016年（ペア：水澤悠太）、2017年（ペア：丸中大明）には準優勝、2022年（ペア：村上雄人）には第三位、さらに2006年（ペア：園田基）、2010年（ペア：堀晃大）にもベスト8に入賞しており、長期間にわたりトップレベルを維持しています。

全日本社会人ソフトテニス選手権では、2017年、2018年（ともにペア：丸中大明）、そして2024年（ペア：広岡睦）と三度優勝しています。他にも準優勝（2011年、2023年）、第三位（2013年、2019年）、ベスト8（2022年）と、社会人選手として圧倒的な存在感を示しています。

全日本シングルス選手権でも輝かしい成績を残しており、2011年と2014年に優勝。2010年、2016年から2018年にかけては準優勝、2015年と2019年には第三位、2007年と2013年にはベスト8に入賞するなど、シングルスプレーヤーとしても国内トップクラスの実力を証明しています。

また、全日本インドアソフトテニス選手権でも、2015年（ペア：水澤悠太）と2018年（ペア：丸中大明）に優勝を飾っており、インドアでの強さも兼ね備えています。2014年には第三位にも入賞しています。

長江光一選手は、国際舞台での歴史的な偉業と国内主要大会での数々の優勝・入賞により、日本ソフトテニス界において確固たる地位を築いている選手です。長年のキャリアを通じて、様々なペアと組んで好成績を残しており、その適応能力と高い総合力が伺えます。

もう一度検索