関西創価小学校

関西創価小学校は、大阪府枚方市東中振二丁目に位置する私立小学校です。この学校は、学校法人創価学園によって設置・運営されており、大阪府内にある関西創価中学校・高等学校と同一法人傘下にあります。

創価学会という宗教団体との関連を持つ学校ですが、学校の教育カリキュラムにおいて、特定の宗教に基づく教育や行事は実施されていません。在籍する児童の多くは創価学会員の家庭の子弟ですが、非会員の家庭の子弟も入学、在籍、そして卒業することが可能です。入学試験の評価、学校での児童の扱いや指導、成績評価など、学校生活のあらゆる側面において、学会員であるか否かによる区別は一切行われない方針が徹底されています。

学校の教育方針は、児童の成長段階に合わせた明確な目標を設定しています。低学年の児童に対しては、「明るい子」「思いやりのある子」「ねばり強い子」の育成をモットーとして掲げ、基礎的な人間性を育むことに重点を置いています。一方、高学年の児童には、「闊達」「友情」「根性」をモットーとし、より活動的で社会性、精神力を養うことを目指しています。学校全体としては、「一人も残らず、平和主義、文化主義、人間主義のグローバルリーダーに」という育成ポリシーを掲げ、国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。また、児童が毎日通いたくなるような「明日も行きたくなる学校」、そして子どもたちの未来につながる学びを提供する「未来につながる学校づくり」をスクールポリシーとして追求しています。

学校の歴史は、1982年の開校に始まります。開校から時を経て、教育環境の充実に向けた取り組みも進められてきました。2013年3月には、体育館、プール、芸術総合棟といった主要な施設が新たに完成し、児童の学習や活動のための環境がより一層整備されています。

卒業生は「創光会」という同窓会組織を通じて交流を続けています。また、「○期生大会」といった形で、特定の期ごとの集まりも開催され、同期の絆を深める機会が設けられています。

これまでに、関西創価小学校からは各界で活躍する多くの卒業生を輩出しています。主な出身者としては、政治家であり公認会計士・税理士の杉久武氏、同じく政治家で弁護士・税理士の國重徹氏、元プロボクサーの國重隆氏、医師でYouTuberとしても活動する麻生泰氏、陸上競技選手の小西勇太氏などが挙げられます。

学校への交通アクセスは、京阪本線の光善寺駅から徒歩でおよそ15分程度です。

学校法人創価学園は、関西創価小学校だけでなく、国内外に教育機関を展開しています。日本国内には、東京創価小学校、札幌創価幼稚園のほか、創価中学校・高等学校、関西創価中学校・高等学校といった中等教育機関、さらに学校法人創価大学として創価大学、創価女子短期大学を設置しています。海外にも教育ネットワークを広げており、アメリカ合衆国にアメリカ創価大学、ブラジルにブラジル創価学園（小学校、中学校、高校）、香港、韓国、マレーシア、シンガポールにはそれぞれ創価幼稚園があります。特にマレーシアには、2023年に国際バカロレア認定校として開校した創価インターナショナルスクール・マレーシアがあります。これらの系列校との連携を通じて、児童は国際的な視野を育む機会を得ています。

関西創価小学校は、創立以来、知育・徳育・体育の調和の取れた教育を目指し、児童一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出し、将来社会に貢献できる人間へと成長できるよう、日々の教育活動に取り組んでいます。

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