阪急嵐山線

嵐山線についての詳細

基本情報

嵐山線（あらしやません）は、京都府京都市西京区の桂駅から嵐山駅をつなぐ阪急電鉄の鉄道路線である。この路線は観光名所である嵐山を訪れる人々に広く利用されており、特に行楽シーズン中は多くの観光客で賑わう。公式には桂駅が起点とされているが、列車の運行では嵐山駅から桂駅へ向かう列車が下りとなり、逆方向が上りとされている。また、信号機が設置されていない点も特徴的である。

路線データ

• - 路線距離（営業キロ）: 4.1km
• - 軌間: 1435mm
• - 駅数: 4駅（起終点駅含む）
• - 複線区間: なし（全線単線）
• - 電化区間: 全線電化（直流1500V）
• - 最高速度: 70km/h
• - 車両基地: 桂車庫

運行形態

通常、嵐山線は線内折り返しの普通列車が運行されており、朝夕は毎時6往復、日中は毎時4往復での運行が行われている。運行の間隔は不均一で、朝夕のラッシュ時は約8分から約12分の間隔で運行され、日中は約13分から約17分となっている。一般的に4両編成だが、行楽シーズンの土日や特別な行事の日には6両編成が使用されることもある。

臨時列車

かつて嵐山線では、春と秋の行楽期間に嵐山を目的とした臨時列車が運行されていた。これらの臨時列車は基本的には土日ダイヤで運転されていたが、時には平日にも設定されることがあった。この臨時列車の一環として、1953年から運行されていた「嵯峨野エクスプレス」と呼ばれる臨時急行も存在していた。この列車は梅田駅から嵐山駅まで直通し、特に秋の紅葉シーズンや春の花見シーズンに利用されていた。

路線の歴史

嵐山線は1928年に新京阪鉄道によって桂駅から嵐山駅間が開業した。当初は複線で運行されていたが、需要の減少により開業から2年後には単線の運行に移行。第二次世界大戦中には金属供出令の影響も受け、再度単線化された。その後も多くの改変が行われてきた。阪急電鉄への合併や運行体系の変更などが繰り返され、徐々に現代の形に至っている。

未来の展望

予定されている2027年春には、嵐山線もワンマン運転を開始し、運行形態の更なる効率化が期待されている。これにより、利用者の利便性も向上する見込みだ。

このように、嵐山線はただの交通手段にとどまらず、地域の観光振興にも寄与する重要な路線である。日々多くの人々に利用され、歴史や文化を間近に感じることができるこの路線をぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

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