隼人道路

隼人道路（はやとどうろ）

隼人道路は、鹿児島県霧島市の隼人東ICから姶良市の加治木JCTを結ぶ国道10号のバイパスです。この道路は、全線が東九州自動車道に並行する一般国道自動車専用道路（A'路線）として設定されており、東九州自動車道の表示が案内標識に用いられています。管理者は西日本高速道路が担っています。

歴史と開通

隼人道路は1992年3月25日に、当時は暫定2車線として開通しました。その時点での総事業費は257億円で、開通記念イベントとして「加治木・隼人ハイウェイジョギング大会」が開催され、多くの参加者が集まりました。開通当初は九州自動車道との接続に平面交差点を介していたため、渋滞が発生することもありましたが、2001年には加治木JCTが完成し、ここで九州自動車道と直結しています。

4車線化への取り組み

2018年度に入り、道路分科会から隼人道路の交通集中による問題点が指摘され、4車線化が求められました。具体的には、計画交通量を大きく上回る最大交通量の達成や、反対車線への突破事故の発生が挙げられています。これを受け、国土交通省は西日本高速道路に対して4車線化の事業許可を出し、工事が開始されました。

具体的には、2022年11月に隼人西ICから加治木IC間で4車線化が完了し、残る隼人東ICから隼人西IC間も2025年6月15日を目標に工事が進められています。しかし、同区間にある清水川橋の基礎工事では予想外の硬い岩盤が発見され、工事の遅延が生じたため、以前のスケジュールが見直されました。最終的には2025年の夏頃を目指して工事が進行中です。

交通情報

隼人道路は全長7.3kmで、起点は霧島市の隼人町住吉、終点は姶良市の加治木町反土です。設計速度は80km/hで、大型貨物車などの通行にも対応しています。この道路は、隼人東ICで東九州自動車道と直結し、加治木JCTで九州自動車道に接続しています。

結論

隼人道路は、鹿児島県内で重要な交通路としての役割を果たしており、4車線化工事の進展により、今後さらに快適な交通環境が整備されることが期待されています。交通の流れをスムーズにし、地域経済の発展にも寄与する役割を担います。引き続き工事の進捗に注目が集まっています。

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