雪にツバサ

雪にツバサ

『雪にツバサ』は、高橋しんによる日本の漫画作品で、『週刊ヤングマガジン』（講談社）にて2011年から2015年まで連載されました。高橋しんにとって7年ぶりの週刊連載作品であり、独特な世界観と魅力的なキャラクターで人気を博しました。物語は、主人公たちが1年進級した後の話が収録された9巻から、『雪にツバサ・春』とタイトルが変更されています。

あらすじ

物語の舞台は、北の寂れた温泉街。超能力を持つ中学生の翼は、いつものようにいじめを受けた帰り道、言葉を話せない女子高生の雪と出会います。翼には、雪の心の声がテレパシーのように聞こえてくるという不思議な現象が起こります。ある日、翼は不良グループとつるんでいるゲームセンターで、不良たちに襲われている雪を発見します。雪の助けを求める声を聞いた翼は、彼女を救うために超能力を使い、格闘ゲームのように雪の体を動かして不良たちを打ち倒します。しかし、この一件がきっかけで雪は自分にも超能力があると思い込んでしまい、人の役に立ちたいと願うようになります。翼は、成り行きで雪と行動を共にすることになり、二人の奇妙な共同生活が始まります。

登場人物

雪（ユキ）

麓の街から転校してきた女子高生。天真爛漫な性格で、その美貌で周囲を魅了します。言語障害のため話すことができませんが、携帯電話のメールでコミュニケーションを取ります。翼には、彼女の心の声がテレパシーのように聞こえてきます。一人称は「オラ」（メールでは「私」「アタシ」）。不良に襲われた際、翼に助けられたことから、自分も超能力者だと勘違いしてしまいます。

翼（ツバサ）

超能力を持つ中学生で、雪のことを「先輩」と呼びます。自分の超能力は、物を動かしたりする程度の「小能力」だと思っています。常にヘッドホンと大きな×印が描かれたマスクを身につけています。気弱で内向的な性格ですが、格闘ゲームが得意です。幼馴染に誘われて不良グループとつるんでいる一方で、学校ではサッカー部の生徒にいじめられています。

単行本

『雪にツバサ』は、講談社ヤンマガKCから全8巻が発売されました。

2011年12月6日発売 ISBN 978-4-06-382119-2
2012年1月23日発売 ISBN 978-4-06-382126-0
2012年5月7日発売 ISBN 978-4-06-382177-2
2012年9月6日発売 ISBN 978-4-06-382217-5
2012年12月21日発売 ISBN 978-4-06-382246-5
2013年5月2日発売 ISBN 978-4-06-382297-7
2013年9月6日発売 ISBN 978-4-06-382348-6
2013年12月20日発売 ISBN 978-4-06-382388-2

『雪にツバサ・春』も、講談社ヤンマガKCから全8巻が発売されています。

2014年5月2日発売 ISBN 978-4-06-382449-0
2014年8月6日発売 ISBN 978-4-06-382505-3
2014年11月6日発売 ISBN 978-4-06-382529-9
2014年12月5日発売 ISBN 978-4-06-382541-1
2015年3月6日発売 ISBN 978-4-06-382562-6
2015年5月1日発売 ISBN 978-4-06-382587-9
2015年7月6日発売 ISBN 978-4-06-382628-9
2015年10月6日発売 ISBN 978-4-06-382677-7

外部リンク

* 講談社コミックプラス - 雪にツバサ 紹介ページ

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