霧島酒造

霧島酒造株式会社について

霧島酒造株式会社は、宮崎県都城市を本拠地とする日本の酒造企業で、特に本格焼酎の製造と販売を行っています。企業のスローガンは「品質をときめきに」となっており、高品質な商品提供を目指しています。

企業の概要

霧島酒造は1916年に創業され、創業者・江夏吉助が芋焼酎の製造を始めたことが始まりです。社名の「霧島」は、宮崎県と鹿児島県の境にそびえる霧島山に由来しています。1955年には、工場近くで発見された地下水を「霧島裂罅水」と命名し、以降すべての製造工程で使用しています。

この会社は、焼酎だけでなくクラフトビールも手掛けており、レストラン事業も展開しています。焼酎業界における重要な業績として、2代目社長である江夏順吉が1957年に提唱した「本格焼酎」という名称があり、1962年には法的にその呼称が認められました。

歴史の変遷

江夏順吉は、東京帝国大学で専門的な知識を学び、焼酎のブレンディングや蒸留機の改良に取り組みました。彼の死後、息子の江夏順行が3代目社長に就任し、高品質を重視しながらも新たな商品開発に邁進しました。その結果、2000年代に起きた焼酎ブームの中で同社は大きな成功を収め、2012年には売上高が500億円を突破しました。

最近の取り組み

2014年には焼酎粕を発酵させたバイオガス発電事業を開始し、2015年には持株会社として「霧島ホールディングス」を設立しました。これにより、経営の効率化が図られています。

主要な製品

霧島酒造の代表的な製品には、「黒霧島」や「白霧島」などの本格芋焼酎があり、それぞれ独自の製法で仕込まれています。特に「黒霧島」は、マイルドでキレのある味わいで、新しい世代の焼酎として広い支持を得ています。また、各種ビール製品も展開しており、様々なニーズに応える商品ラインを持っています。

地域貢献と文化支援

霧島酒造は地域貢献にも積極的で、ビーチバレーや将棋の女流棋士による棋戦を協賛するなど、地域のスポーツや文化イベントを支援しています。これにより、霧島酒造のブランド認知度は高まり、地域との強いつながりを築いています。

まとめ

霧島酒造株式会社は、その長い歴史の中で本格焼酎の代名詞とも言える存在になり、高品質な製品と地域貢献により、日本国内外での評価を向上させています。今後もさらなる成長と製品開発に期待が寄せられています。

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