青ヶ島村立図書館

青ヶ島村立図書館の概要

青ヶ島村立図書館は、東京都の青ヶ島村に位置する公立図書館です。この村は、日本で最も人口が少ない自治体として知られていますが、図書館は地域住民にとって貴重な知識の拠点となっています。現在の蔵書数は約3,000冊で、内訳として児童向けの資料が200冊、地域資料が700冊を占めています。また、図書館はビデオ80巻、DVD20枚も所蔵しており、静かな環境で情報を得る場として機能しています。

利用案内

2020年3月31日現在、青ヶ島村立図書館の運営は常勤職員1名と館長が兼任する形で行われています。3,000冊という蔵書数は東京都内では最も少なく、開館日数も最小ですが、住民1人あたりの蔵書数は東京都内で最も多いことが特徴です。利用者は青ヶ島村内に住所を持ち、確実な保証人がいることが求められます。貸出は最大5点まで可能で、期間は3週間です。開館時間は毎日8時30分から17時15分までですが、12時から13時までは休館となっています。土曜、日曜、祝日は全て休館日です。

歴史と進化

青ヶ島村立図書館は、1978年7月28日に設置条例が施行され、同年の8月から地域住民に開放されました。初めての開館から数十年が経過する中で、2007年には改修工事のため休館を余儀なくされ、休館期間中は代わりに東京都立図書館との協力貸出制度を通して利用者のニーズに対応しました。2008年には改修作業が終了し、新しい図書館がオープン。新しい施設は閲覧室と視聴覚室に分かれ、地域の文化や歴史を織り交ぜた展示も行われています。

その後も、利用者の声を活かした開館時間の変更や新しい資料の追加が行われ、2015年以降は館内トイレの使用不能を背景に日曜日の開館を一時的に休止するという柔軟な対応もみられました。2017年には午後の開館時間を変更し、現在の形へと移行していきました。さらに、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に休館する事態にも遭遇しましたが、地域住民に寄り添った運営を継続しています。

図書館の機能と役割

青ヶ島村立図書館は、図書館がない東京都の他の島嶼地域においても、重要な情報源としての役割を担っています。この図書館は移住を希望する人々に対してもアピールポイントとなっており、地域の特性を伝える貴重な資料の提供や、様々なイベントも行っています。図書館の利用については、地域住民のライフスタイルに合わせたサービスが心掛けられており、限られた資源の中で最大限の情報提供を実現しています。

まとめ

青ヶ島村立図書館は、地域住民にとって大切な知識の拠点であり、限られた環境の中で独自の進化を遂げてきました。その歴史と機能は、今後も青ヶ島村の文化的な発展を支え続けるでしょう。この図書館が提供する情報やリソースは、地域住民にとって必要不可欠なものであり、利用者が気軽にアクセスできる環境作りが今後の課題となります。これからも青ヶ島村立図書館が進化し続けることを期待します。

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