青山美智子

青山 美智子

青山美智子（あおやま みちこ、1970年6月9日生まれ）は、日本の著作家であり、愛知県出身です。彼女は愛知県立瀬戸西高等学校を卒業し、中京大学社会学部に進学しました。大学卒業後、ワーキング・ホリデーの制度を利用してオーストラリアに渡り、1年間を過ごしました。その後、ビジネスビザを取得し、シドニーの日系新聞社にて記者として2年間働きました。25歳の春に帰国し上京。雑誌編集者を経た後に執筆活動を本格化させました。現在は神奈川県横浜市に住んでおり、夫と息子と共に生活しています。

人物・来歴

幼少時代は千葉県内のさまざまな場所で過ごしましたが、中学1年生の時に愛知県瀬戸市に引っ越しました。彼女自身は埼玉県で生まれたものの、その後の生活を愛知県で送ったため愛知県出身と認識されています。

青山は2003年に「ママにハンド・クラップ!」で第28回パレットノベル大賞に佳作として選ばれ、その後も多くの受賞歴を持つ作家となります。彼女の短編「街灯りの向こうに」は映像化され、2009年にはショートショートフィルムフェスティバルで上映されるまでに至りました。また、2014年には朗読イベントでも取り上げられ、多くのリスナーに影響を与えました。

2017年には小説『木曜日にはココアを』で小説家デビューを果たし、2018年には開成中学校の入試問題に収録されるほどの評価を得ます。この作品は彼女の出発点となり、その後も数々の著作が入試問題や教材として引用されています。

受賞歴と活動

小説家志望のきっかけは中学生の頃に読んだ氷室冴子の作品だと青山は語っています。彼女は化石や地層に対する興味を持ち、また飲茶が大好きで、茶の時間を楽しむのが好きな日常を過ごしています。

青山の作品は多くのメディアで取り上げられ、2020年には彼女のデビュー作が朗読劇にも選ばれるなど、その人気が高まっています。特に、作品『お探し物は図書室まで』は2021年の本屋大賞にノミネートされ、2位を獲得。そして、2022年には『赤と青とエスキース』が本屋大賞で2位になり、史上初めての連続受賞を成し遂げました。2023年発売の『月の立つ林で』も再び本屋大賞にノミネートされ、5位となりました。さらに『お探し物は図書室まで』は米「TIME」誌で「2023年の必読書100冊」に選ばれる栄誉に輝いています。

作品リストと翻訳

彼女が手掛けた著作には、オリジナルの小説や共著、ドラマのノベライズ、さらには翻訳版も含まれています。また、委託作品として雑誌に掲載されることも多数あります。青山の作品は国内外様々な言語に訳され、多くの読者に親しまれています。

舞台とラジオ

青山の作品は舞台やラジオドラマとしても取り上げられ、特に『木曜日にはココアを』は多くの公演で再演されています。彼女は朗読に力を入れており、朗読CDやラジオ放送による作品も制作されています。

今後も青山の活躍は期待されており、彼女の新たな作品や活動がどのように展開されるのか注目されます。

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