青木裕

青木裕（あおき ゆたか）

日本の音楽シーンにおいて、独自の存在感を放ったミュージシャン、ギタリストである青木裕氏（1970年1月29日 - 2018年3月19日）について解説します。

経歴

茨城県出身の青木裕氏は、数々のバンドでギタリストとして活躍しました。

2000年4月、downyを結成し、その独創的な音楽性で注目を集めます。
2005年には、VOLA & THE ORIENTAL MACHINEを結成し、2008年9月末に脱退するまで活動しました。
2006年1月には、TOKIE（ベース）、城戸紘志（ドラムス）と共にunkieを結成し、精力的に活動を展開。
2006年、Syrup16gの正式サポートメンバーとなり、2007年末までバンドを支えました。
2012年、MORRIEのソロプロジェクトに正式サポートメンバーとして参加。
2015年9月4日から19日まで、東京・MDP GALLERYにてイラストレーターとして初の個展「青木裕展」を開催し、音楽以外の才能も披露しました。
2016年9月9日、初のソロアルバム『Lost in Forest』を2017年1月18日にリリースすることを発表し、ソロアーティストとしての活動も本格化させました。
2017年1月18日、ソロアルバム『Lost in Forest』をリリース。ミキシング、マスタリング、アートワークに至るまで自身で手掛け、その多才ぶりを発揮しました。
2017年11月18日、初のソロライブ「Aoki Yutaka“Lost in Forest“LIVE」を渋谷WWWにて開催。Jake Cloudchair（ギター）、arai tasuku（プログラマ）、城戸紘志（ドラムス）、柘榴（映像、VJ / from downy）がサポートメンバーとして参加し、MORRIE（ボーカル）がゲストとして登場しました。

その他、日暮愛葉、LOVES.、LEO今井、惑星、CUBE JUICE、Cloudchair、world's end girlfriendなどのライブサポートやプロジェクトにも参加し、幅広い音楽活動を展開しました。

2018年1月18日、2017年末から続いていた体調不良について、診断の結果、「Myeloid Sarcoma（骨髄肉腫）」であったことが公表されました。

2018年3月19日午後2時50分、急性骨髄性白血病により48歳という若さで逝去されました。

人物像

青木裕氏は、手先の器用さを活かし、イラストレーターとしても活動していました。2015年9月には個展「青木裕展」を開催し、unkieのCDジャケットやdownyオフィシャルサイトのデザインも手掛けるなど、多岐にわたる才能を発揮しました。

漫画家の友人としてカネコアツシと親交が深く、また、魚が苦手で一部を除いてほとんど食べられなかったという一面も持っていました。プロ級の腕前を持つプラモデル・模型制作も趣味としていました。

音楽性

downyでは轟音ノイズと美しい旋律が融合した独特のサウンドを追求し、日本のオルタナティブロックシーンに大きな影響を与えました。VOLA & THE ORIENTAL MACHINEでは、より実験的でダンサブルなサウンドを展開し、unkieでは、よりストレートでヘヴィなロックサウンドを追求しました。ソロ作品では、より内省的で繊細な音楽性を表現し、自身のルーツや音楽的な探求を深めました。

使用楽器

ギターはフェンダー・ストラトキャスターを愛用していました。メインギターはフェンダー・ストラトキャスター'60で、ボディはアルダー、ローズ指板、ハカランダ材スラブ・ボードであることにこだわり、フレットはジャンボフレットに交換していました。配線はフロントピックアップとリアピックアップのブレンドが出来るように変更していました。

アンプヘッドはフェンダー・トーン・マスター・ヘッド 100w、キャビネットはフェンダー・トーン・マスター 412を使用していました。初期はマーシャルを使用していた時期もありました。

ディスコグラフィー

downy、unkie、VOLA & THE ORIENTAL MACHINEの作品については、それぞれの項目の該当する欄を参照してください。

ソロ名義

アルバム
『Lost in Forest』（2017年1月18日）

参加作品

『compilation "class - plan B"』greed（M1）（2005年9月7日）
『Helping Hand -Tribute To Radiohead-』Exit Music(For A Film)（M4）（2013年12月4日）
『ONE MINUTE OLDER』Im Wald（M24）（2015年7月14日）

青木裕氏は、その短い生涯の中で、音楽、アート、デザインなど、多岐にわたる分野で才能を発揮し、多くの人々に感動と影響を与えました。彼の作品は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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