静岡市清水日本平運動公園球技場

IAIスタジアム日本平

静岡市清水区にあるIAIスタジアム日本平は、設立以来、地域のスポーツ振興の中心的な役割を果たしてきた球技専用スタジアムです。この施設は、静岡市が所有しており、静岡スポーツスクエア共同事業体が運営しています。命名権は産業用ロボットメーカーの株式会社アイエイアイが取得し、2013年から「IAIスタジアム日本平」として親しまれています。スタジアムは特にJリーグの試合において、9度もベストピッチ賞に輝いています。

歴史

IAIスタジアム日本平の歴史は1991年にさかのぼります。当初は「清水市日本平運動公園球技場」として開場し、収容人数は13,000人でした。初めての大規模イベントとして、同年の全国高等学校総合体育大会のサッカー試合が行われ、その後、1992年からは清水エスパルスのホームスタジアムとなりました。しかし、その後の改修工事を経て、1995年に「日本平スタジアム」として再オープンしました。

1996年には国際試合も開催され、次第にその名声は高まっていきました。ピッチの芝生の質の向上に努めた結果、2004年にはJリーグアウォーズで最優秀ピッチに選ばれました。2003年に静岡市との合併をもって、正式名称を今の「静岡市清水日本平運動公園球技場」に変更しました。以降も運営の改善、設備の充実が図られています。

命名権の取得

スタジアムの命名権は、2008年にスタートしました。最初の命名権者は株式会社アウトソーシングで、2013年にはアイエイアイに移行しました。アイエイアイからの契約更新は2018年に行われ、さらなる活性化を図る展開が期待されています。2023年には新たな命名権者を公募し、地域の魅力を引き立てる施設に成長を続ける意向です。

施設概要

IAIスタジアム日本平は、20,033人を収容可能で、ゴール裏が二層式の構造になっています。メインスタンドとバックスタンドの一部には屋根があり、雨天時でも快適に観戦できる仕様になっています。観客が持ち込むことができない飲料規制や、先進的な照明設備、スコアボード、アストロビジョンなど、現代のニーズに応えた設備が整っています。

特にアストロビジョンは、2007年に設置され、更に多くの観客を魅了する要素を提供しています。

交通アクセス

アクセスは良好で、JR清水駅および静岡清水線の各バス停から日本平運動公園行きのバスを利用できます。試合時には、シャトルバスも運行され、アクセスの便が向上します。また、近隣の駐車場を利用し、パークアンドライドも行えるため、来場者の利便性が高まっています。

新スタジアム構想

なお、現在はスタジアムの新設または現スタジアムの改築が検討されています。新しいアイデアとして、ENEOS清水製油所跡地や既存施設の改築案が挙げられています。これらは交通の利便性や利用の多様性を考慮した重要なプロジェクトであり、これからの地域スポーツの発展を期待されています。

結論

IAIスタジアム日本平は、静岡市のスポーツ文化を支える重要な施設であり、地域にとって欠かせない存在といえます。これからも進化を続けながら、より多くのスポーツイベントを迎えることで、さらなる発展が期待されます。

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