須津駅

須津駅について

須津駅（すどえき）は静岡県富士市中里にある岳南電車の駅で、岳南鉄道線の一部を形成しています。この駅は、旧地名の「須津村」に由来して名付けられました。駅番号はGD08です。駅の開業は1953年1月20日で、当初は岳南鉄道の駅として運営が始まりました。1989年4月には、播磨化成工業のタンク車輸送が廃止され、貨物列車の運行も終了しました。そして、2013年4月1日には経営が岳南電車に移管され、現在の形態となっています。

駅の構造

須津駅は地上駅であり、島式ホームを1面2線有しています。かつては引上線と2本の側線も存在し、駅の西側には福泉醸造工業（現在の福泉産業）方面の専用線がありました。ここでは1970年頃まで原料や製品、特に調味料の貨物が出入りしていました。そのほか、鶴見曹達や播磨化成が化学薬品を扱っていましたが、これらもすでに廃止されています。現在、側線や専用線は取り壊され、駅周辺は住宅地や道路に転用されています。その結果、駅舎も撤去され、須津駅は無人駅としての機能を持つようになりました。

利用状況

須津駅の利用状況については、静岡県統計年鑑によるデータがあります。2001年度には1日平均乗降人員が233人を記録し、年々乗降者数は減少していることが分かります。具体的には、2004年度には208人、2007年度には196人と続きます。これらの数字からも、地域住民による日常的な利用がなされていることが分かります。

駅周辺の環境

駅の周囲は主に住宅や農地が広がっており、近隣の自然環境も豊かです。駅から北へ進むと、遠い場所に大棚の滝（須津渓谷内）が存在します。観光スポットとしても知られていますが、アクセスには注意が必要です。

また、駅の近くにはポテト中里店や東名高速道路中里バスストップがあり、地域住民や訪れる人々にとって便利な施設が揃っています。須津湖も近く、かつては「富士八海」の一つにも数えられる美しい自然の一部を形成しています。

隣接駅

須津駅は岳南鉄道線の一部であり、隣接駅には岳南富士岡駅（GD07）と神谷駅（GD09）が位置しています。これらの駅とも連携し、地域の交通網を支えています。

まとめ

須津駅は、継続する地域の交通の要所として歴史深い背景を持ちながらも、今では無人駅として地域住民に愛され続けています。周囲の自然や住宅地との調和が見られ、訪れる際にはその穏やかな環境を存分に楽しむことができることでしょう。

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