香月一也

香月 一也（かつき かずや）

香月一也は、1996年4月16日生まれのプロ野球選手で、内野手としてオリックス・バファローズに所属しています。福岡県遠賀郡水巻町で育ち、右投左打の選手です。彼の野球キャリアは、兄の影響を受けて小学2年生から始まりました。初めは投手として活動し、6年生の頃には福岡ソフトバンクホークスジュニアに加わりました。その後、中学校時代には「八幡中央ボーイズ」に在籍し、3年次には世界大会にも出場しました。

高校では大阪桐蔭高校に進学し、最初は野手に転向。1年次からベンチ入りし、2年春の選抜大会を経て、レギュラーの座を獲得しました。夏の第95回選手権大会では、全3試合で打率.455の成績を残し、その翌年の第96回選手権大会では、3番打者としてチームの優勝に貢献し、打率.444をマーク。高校通算30本塁打を記録するなど、注目の選手として成長しました。

2014年には、アジア野球連盟の第10回18Uアジア野球選手権大会に日本代表メンバーとして参加し、準優勝を果たしました。その年のプロ野球ドラフトで千葉ロッテマリーンズから5巡目指名を受け、契約金3000万円、年俸500万円で入団が決まりました。背番号は57でした。

ロッテに入団後、2015年3月7日にチームの新人お披露目イベントに出席。同年のオープン戦で四球を記録し、プロ初出場も果たしましたが、6月29日にはNPB選抜に選ばれ、二軍では93試合に出場して打率.227を記録しました。2016年にはイースタン・リーグで安打数2位となる115安打を記録し、9月26日にプロ初出場を果たしました。

その後の成績は決して順調ではありませんでしたが、2019年にプロ初本塁打を記録。2020年には澤村拓一とのトレードで読売ジャイアンツに移籍しました。ジャイアンツでは一軍での出場機会は限られましたが、二軍で好成績を残しました。

2021年には移籍後初本塁打を放ち、徐々に存在感を発揮しましたが、肩の負傷でシーズン終了後、育成選手となる道を選びました。2022年はやや出場機会が減少しましたが、春季キャンプでの努力が報われ、2023年にオリックス・バファローズに育成選手として入団することが発表されました。

香月一也の特徴は、力強いフルスイングから放たれる長打力です。高校時代には先輩選手の打撃フォームを参考にし、また「がむしゃら」の精神でプレーすることを心掛けています。彼は明るい性格で、チームのムードメーカーとしても知られています。愛称は「かつ」や「おかわりコアラ」と呼ばれ、ファンから親しまれています。

今後の活躍が期待される香月は、オリックスという新たな舞台でのプレーに挑戦し着実にステップアップしていくことでしょう。

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