鮫島彩

鮫島 彩（さめしま あや）

鮫島彩は1987年6月16日生まれ、栃木県宇都宮出身の元女子サッカー選手であり、日本女子代表として活躍した。彼女のサッカーキャリアの始まりは、近所の女子サッカーチームに参加した小学1年生のころで、サッカーに対する特別な情熱はなかったが、仲間との楽しさから徐々にその道を歩み始めた。中学時代にはテニス部に所属していたが、後に下部組織の河内SCジュベニールに入団し、サッカーの才能を開花させることとなる。

ユース時代

鮫島は河内SCジュベニールにて阿満憲幸監督の指導を受けながら実力を高め、U-15全国大会に出場。その後、宮城の常盤木学園高等学校へ進学し、サッカー留学を果たす。高校では背番号10を背負い、攻撃的MFとしてスピードに乗ったプレーで上位進出へ貢献。全国大会では8回出場し、その中で3度の準優勝を獲得。鮫島の才能はU-18日本代表選出のきっかけとなる。

プロキャリアの始まり

2006年、高校を卒業した鮫島は東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。プロ契約ではなかったものの、東京電力での事務職と並行し、サッカーに専念。その活躍によりU-20日本女子代表に選出され、AFC U-19女子選手権では多くのゴールを記録。2007年には最優秀選手賞を受賞し、チームがディビジョン2からの復帰を果たす。彼女はまた、なでしこジャパンの一員としても選ばれ、ポジションは主に左サイドバックとして定着する。

海外挑戦と国際舞台

震災の影響を受け、国内クラブに不安を感じていた鮫島は、アメリカのボストン・ブレイカーズに移籍することになる。ここでも全試合にスタメンとして出場し、2011 FIFA女子ワールドカップでも優勝の立役者となった。競技後は、フランスリーグのモンペリエに挑戦し、訪れた被災地での交流活動も忘れなかった。

戦績と栄光

2012年、ベガルタ仙台レディースに移籍し、銀メダル獲得のロンドンオリンピックにも参加。以降もコンスタントに活躍を続け、2015年にはINAC神戸レオネッサへ移籍し、クラブタイトルを獲得。また、2度のベストイレブン選出など、個人においても多くの栄誉を手にした。サッカーの世界での足跡は深く、彼女の活動は日本女子サッカーの歴史に刻まれています。

引退と今後の展望

2024年には引退を発表し、今後のキャリアについて思索を重ねる鮫島。裏方として集客や協力など新たな活動へ意欲を見せ、「多方面でチャレンジしたい」と語っている。彼女の情熱や経験は、サッカー界にとどまらず多くの人々に影響を与え続けるであろう。今後の展開に注目が集まります。

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