鳥取県東部広域行政管理組合

鳥取県東部広域行政管理組合：地域社会を支える多様な役割

鳥取県東部広域行政管理組合は、鳥取県東部地域の1市4町（鳥取市、岩美町、若桜町、智頭町、八頭町）によって設立された一部事務組合です。地域住民の生活基盤の維持・向上を図るため、幅広い行政事務を担っています。単なる行政組織にとどまらず、地域住民にとって不可欠な存在となっています。

組合の主な業務

組合の業務は、地域住民の生活に直結するものが多く、その多様性は組合の重要性を示しています。主な業務内容は以下の通りです。

広域的な地域振興: 東部地域の活性化に向けた施策を推進
ごみ処理: 清掃工場、最終処分場、リサイクル施設の設置・運営管理
し尿処理: し尿処理施設の設置・運営管理
火葬場運営: 智頭町を除く各町の火葬場の設置・運営管理
消防: 常備消防業務の執行
休日歯科急患診療所: 休日における歯科の緊急診療体制の確保
介護保険: 介護保険に関する事務
グラウンドゴルフ場運営: グラウンドゴルフ場の設置・運営管理

これらの業務を通して、地域住民の安全・安心な生活、健康維持、快適な環境の整備に貢献しています。

組合の組織と運営

組合は、鳥取市長を管理者とする執行機関と、関係市町の議員で構成される議会から成り立っています。職員数は、事務局職員、消防局職員を含め300名を超え、広範な業務を円滑に進める体制が整備されています。

執行機関: 管理者1名（鳥取市長）、副管理者5名（鳥取市以外の町長4名と鳥取市副市長1名）、監査委員2名など
議会: 議員定数18名（鳥取市12名、他各町各2名）
職員: 事務局職員25名、消防局職員288名

組合の事務局は鳥取市に置かれ、総務課、生活環境課、福祉課など複数の課で構成されています。各課には、専門的な知識・技能を持った職員が配置され、業務の効率性と専門性の向上に努めています。

主要施設

組合は、地域住民の生活に不可欠な数々の施設を運営・管理しています。

ごみ処理施設: 鳥取県東部環境クリーンセンター（清掃工場・最終処分場）、リファーレンいなば（リサイクル施設）
し尿処理施設: 因幡浄苑、コンポストセンターいなば
火葬場: 因幡霊場
グラウンドゴルフ場: 白兎グラウンドゴルフ場
休日急患歯科診療所: 鳥取県東部歯科医師会と連携して運営
* 消防局: 鳥取市に本部を置き、5署6出張所1分遣所からなる広域的な消防体制

これらの施設は、最新の技術や設備を導入し、環境保全に配慮した運営を行っています。

沿革

組合は、1978年に複数の組合を統合して設立されました。以来、地域ニーズの変化に対応しながら、業務範囲の拡大や組織の改革を進めてきました。特に消防業務は、組合設立後まもなく開始され、現在では高度な救急救助体制が整備されています。東日本大震災では、緊急消防援助隊を派遣し、被災地支援にも貢献しました。

まとめ

鳥取県東部広域行政管理組合は、多様な行政サービスを提供することで、地域住民の生活の質向上に大きく貢献しています。今後も地域社会のニーズを的確に捉え、安全で安心な地域社会の実現を目指していくでしょう。

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