鶴ヶ城体育館

鶴ヶ城体育館について

鶴ヶ城体育館（つるがじょう たいいくかん）は、福島県会津若松市城東町にある体育施設です。1973年に完成されて以来、地域のスポーツ振興に寄与してきました。体育館は、旧会津競輪場の跡地に立設され、当初は「県営会津体育館」と名付けられましたが、1993年に現在の名称に変更されました。

歴史の背景

鶴ヶ城体育館の建設は1971年12月から始まり、総工費は4億3千万円に及びました。完成直後の1973年3月18日には、記念行事として体操競技の模範演技会が行われました。体育館の構造は地下1階、地上3階建てとなっています。この施設は、多用途に利用できるように設計されており、バスケットボールやバレーボール、バドミントンなど、さまざまなスポーツが行えます。

1995年には、ふくしま国体の柔道競技の会場として使用され、多くの来場者を迎えました。また、近年では2011年の全日本プロレス会津若松大会でも会場として使われ、地域のイベントにも積極的に利用されています。

施設の構成

鶴ヶ城体育館の総面積は1458.49平方メートルで、バスケットボールとバレーボールがそれぞれ2面、バドミントンが8面、卓球に至っては22面を設けています。さらに、2階と3階には固定席が1536席用意されており、観客が快適に観戦できる環境が整えられています。また、卓球室やトレーニング室も完備されており、競技者が多様なトレーニングを行えるよう工夫されています。

東日本大震災とその後

2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で、体育館の外部軒天井が破損しました。これに対処するため、改修工事が行われ、より安全で快適な空間へと生まれ変わりました。

会津競輪場の歴史

鶴ヶ城体育館の前身となる「福島県営会津競輪場」は、1950年4月に若松城内で開場し、当時は東北地方で初の競輪場でした。競輪は戦後の復興財源を生むために設置されたもので、福島県においても特例が認められ、競輪場が開設されました。しかし、文化財保護委員会が定めた使用期限満了後、競輪場の移転問題が浮上し、結果として1963年に競輪が廃止される運命を辿りました。

鶴ヶ城体育館は、その豊かな歴史を背景に持ち、現在も地域のスポーツ活動の中心として多くの人々に利用されています。多目的な施設として、体育館は今後も様々なスポーツイベントや文化活動の場として活用されていくことでしょう。

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