ウィノナ

ウィノナ：ミネソタ州南東部の魅力的な都市

ウィノナは、アメリカ合衆国ミネソタ州南東部に位置する都市で、ウィノナ郡の郡庁所在地です。人口は約2万6千人（2020年時点）で、ミシシッピ川に面した風光明媚な場所にあります。川には多くのハウスボートが浮かび、独特の景観を形成しています。

教育機関が充実した学園都市

ウィノナは、ウィノナ州立大学をはじめとする高等教育機関が集まる学園都市としても知られています。市内には、セント・メアリー大学ミネソタ校やミネソタ州立サウスイーストテクニカル大学ウィノナ校など、多様な教育機関が立地しており、多くの学生が学んでいます。また、カーター高校やウィノナシニアハイスクールなど、地域の中等教育も担っています。

ミシシッピ川と共に歩む歴史

ウィノナはミシシッピ川のほとりに発展した都市であり、川は地域経済や文化に深く関わってきました。毎年夏には「蒸気船の日」を祝う式典が開催され、往年の蒸気船の歴史を偲び、市民の交流を深めています。

メディアを賑わせた水道料金未払い者公表事件

2003年から2004年にかけて、ウィノナ市は水道料金を支払わなかった住民の名前を地元紙で公表し、メディアの注目を集めました。この出来事は、自治体による個人情報の取り扱いについて、議論を呼ぶきっかけとなりました。

地理

ウィノナ市は、総面積61.0km²で、そのうち陸地は47.2km²、水域は13.8km²です。総面積の22.62%が水域であり、ミシシッピ川の存在が市の景観に大きな影響を与えています。また、ロチェスターの東約70キロメートルに位置しています。

交通

ウィノナ駅にはアムトラックの列車が停車し、他の都市とのアクセスを担っています。

人口動態

2000年の国勢調査によると、ウィノナ市の人口は27,069人でした。世帯数は10,301世帯、家族数は5,325家族、人口密度は573.3人/km²です。人種構成は白人が94.47%と大部分を占め、その他、アフリカン・アメリカン、ネイティブ・アメリカン、アジア人などがいます。年齢別構成では、18歳未満が18.0%、18歳から24歳が27.5%と比較的若い世代が多いのが特徴です。

経済状況

世帯収入の中央値は32,845米ドル、家族収入の中央値は48,413米ドルです。男性の収入の中央値は31,047米ドル、女性の収入の中央値は23,302米ドルで、収入格差が見られます。一人当たりの収入は16,783米ドルです。貧困率は人口の17.3%、家族数の6.5%となっています。

姉妹都市

ウィノナ市は、ポーランドのビトゥフと姉妹都市提携を結んでいます。また、日本では、宮城県の美里町と姉妹都市関係にあります。もともとは旧小牛田町が姉妹都市でしたが、合併により美里町に引き継がれました。

著名な人物

ウィノナは、女優のウィノナ・ライダーの出生地としても知られています。

まとめ

ウィノナは、ミシシッピ川の恵みを受け、歴史と文化が息づく美しい街です。教育機関が充実した学園都市であり、魅力的な自然景観と独特の文化が調和しています。水道料金未払い者公表事件のように、過去にはメディアを賑わせた出来事もありましたが、地域住民の生活や文化、歴史が織りなす魅力的な都市であることに変わりはありません。

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