「Ғ, ғ」は、
キリル文字の一つであり、現在では主に
カザフ語で使用されています。この文字は、かつて
アゼルバイジャン語や
ウズベク語でも使用されていましたが、これらの言語では現在、異なる文字体系が用いられています。
呼称とUnicode
この文字の正式な名称は「CYRILLIC LETTER GHE WITH STROKE」であり、Unicodeで定義されています。具体的な呼称は不明です。
音素
「Ғ, ғ」が表す音素は、国際音声記号で[ʁ]または[ɣ]と表記されます。これらの音は、喉の奥で発音される摩擦音であり、日本語にはない発音です。
アルファベット上の位置
各言語における「Ғ, ғ」の歴史
- - アゼルバイジャン語:1940年にラテン文字表記からキリル文字表記に移行した際、「Ғ, ғ」も使用されるようになりました。しかし、1991年に再びラテン文字表記への移行が決定され、2003年以降はキリル文字表記は廃止されました。これにより、「Ғ, ғ」はアゼルバイジャン語の公式な表記では使われなくなりました。
- - ウズベク語:ソ連時代にはキリル文字表記が用いられ、「Ғ, ғ」もその一部でした。しかし、1992年以降、公式にはラテン文字表記に切り替えられました。現在でも私的な場面ではキリル文字が使用されることがありますが、公式な文書などではラテン文字が用いられます。
関連項目
「Ғ, ғ」に関連する言語として、以下の言語が挙げられます。
- - カザフ語:現在も「Ғ, ғ」が公式に使用されている言語です。
- - アゼルバイジャン語:かつて「Ғ, ғ」を使用していた言語です。
- - ウズベク語:かつて「Ғ, ғ」を使用していた言語です。