「NIGHT FISHING IS GOOD」TOUR 2008 in SAPPORO

サカナクションの原点回帰とも言えるライブアルバム、『「NIGHT FISHING IS GOOD」TOUR 2008 in SAPPORO』は、2008年8月6日に音楽配信限定でリリースされました。このアルバムは、バンドにとって初のライブ音源配信というだけでなく、彼らがブレイクを果たす上で重要なターニングポイントとなりました。

背景

2005年5月に北海道札幌市で結成されたサカナクションは、独自の音楽性とライブパフォーマンスで徐々に注目を集めていました。本作に収録されている音源は、2008年3月8日に札幌のライブハウスPENNY LANE 24で行われたワンマンライブで収録されたものです。当時、彼らは精力的なライブ活動を展開しており、その熱量がこのアルバムには余すところなく詰め込まれています。

リリースと反響

アルバムの発売は、2008年7月24日に公式サイトで発表され、同時に公式MySpaceでは「三日月サンセット」のライブ映像が公開されました。リリース後、iTunesのロックチャートでは、なんとコールドプレイの『VIVA LA VIDA』を抑えて1位を獲得するという快挙を達成しました。コールドプレイは、世界的なセールスを誇り、SUMMER SONIC|SUMMER_SONICのような大型ロックフェスティバルでヘッドライナーを務めるほどのビッグアーティストです。そんな彼らを抑えての1位獲得は、サカナクションの実力が広く認められた証と言えるでしょう。

収録内容と意義

このアルバムには、当時の彼らの代表曲がライブならではのアレンジで収録されています。観客の熱狂と一体になった演奏は、スタジオ音源とは異なる魅力を放っています。また、このライブと同じ日に収録された音源は、後にシングル『セントレイ』に収録された「夜の東側」としても発表されました。このことからも、このライブが彼らにとって特別なものであったことが伺えます。

『「NIGHT FISHING IS GOOD」TOUR 2008 in SAPPORO』は、サカナクションの初期の勢いをパッケージした貴重な作品です。彼らの音楽のルーツを探る上で、そしてライブバンドとしての魅力を知る上で、欠かすことのできない一枚と言えるでしょう。

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