あいえす造船

あいえす造船株式会社

あいえす造船株式会社（英: I-S Shipyard Co.,Ltd.）は、愛媛県今治市を本拠地としている造船会社です。この会社は、バラ積み船やカーフェリーといった多様な船舶の建造実績を誇り、業界内での信頼性を高めています。また、一般社団法人日本中小型造船工業会の会員でもあります。

会社の歴史

あいえす造船の歴史は1988年5月に設立された「株式会社ハシゾウ」にさかのぼります。2001年10月には、今治造船グループの一員となりました。2008年4月には、同業の「西造船株式会社」と合併し、現在の商号「あいえす造船株式会社」に変更されました。さらに、同年の5月には新組立定盤が完成し、より効率的な生産体制を整えました。

2009年12月には、品質管理の国際規格であるISO9001の認証を本社工場及び砂場工場が取得しました。これにより、顧客に対する信頼性が一層強化されました。2013年には300トンのジブクレーンが設置され、2014年には2基目が追加されました。これらの設備は、製造能力の向上に寄与しています。また、2015年6月には建造ドックの拡幅が行われ、212mの長さと35.5mの幅を持つドックが完成しました。

事業所と設備

あいえす造船の本社工場は愛媛県今治市吉海町本庄332番地に位置し、広い船渠を擁しています。その船渠は212m×35.5mのサイズで、様々な種類の船舶の建造に対応できる能力を有しています。もう一つの事業所には砂場工場があり、こちらは愛媛県今治市砂場町二丁目3番1号にあります。

事故の記録

2012年4月3日、あいえす造船の本社工場で進水したハンディバルカーが、日本海において急速に発達した低気圧の影響で走錨する最悪の事態が発生しました。無人の状態で流され始め、約1時間後には大島・泊地区の海岸に座礁しました。この事故は3日の夜にタグボート4隻によって引き上げられ、無事沖合に戻されました。

主要な建造船

あいえす造船は、特にフェリーの建造に力を入れており、代表的な建造船には「フェリー おれんじ えひめ」と「フェリー おれんじ おおさか」があります。どちらのフェリーも四国開発フェリーに属し、地域交通の要として重要な役割を果たしています。

まとめ

あいえす造船株式会社は、愛媛県に根ざした造船業を通じて、地域経済に貢献しながら、信頼性の高い船舶の建造を行っています。これからも業界の発展に寄与する企業として期待されています。

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