あいつと俺

『あいつと俺』

『あいつと俺』は、日本のテレビドラマで、1980年から1984年にかけて放送されました。このドラマは、旅をしながら遭遇する事件を捜査する2人の刑事の物語を中心に描かれています。

放送期間と放送局

第1話から第4話までの放送は、1980年3月4日から同年3月25日までの毎週火曜日の午後8時に東京12チャンネルで行われました。その後、第5話から第12話は1984年3月21日から同年3月30日まで、テレビ東京で月曜日から金曜日の午前9時に放送されました。このドラマは全12話で構成され、当初は全24話の予定だったものの、制作は半分にとどまりました。最初の4話で一旦打ち切られましたが、その後、4年後に残りの8話が再放送という形で放送されることとなりました。

概要と特徴

このドラマは、ロードムービースタイルの刑事ドラマであり、全編の90%が様々な場所でのロケーション撮影で制作されています。勝プロダクションにとって初の現代劇でもあり、出張捜査を主題にしています。旅先ごとのロケーションが活かされており、それぞれの地域の特徴が色濃く反映されています。

再放送と視聴方法

『あいつと俺』は、長い間再放送や映像ソフトとしての販売が行われていませんでしたが、近年になって日本映画専門チャンネルで不定期に再放送されています。さらに、アマゾンプライムビデオでも同時期に制作された『警視 - K』や『走れ!熱血刑事』と共に視聴可能となっています。なお、映像ソフトの販売は現在のところ予定されていないようです。

登場人物

峰山凡太郎（演：川谷拓三）

警視庁捜査一課に所属する刑事で、地方での出張捜査が主な仕事です。彼は10年の刑事歴を持ち、物静かで温かい人柄が特徴です。趣味はアマチュア無線で、出張先で地元の人々との交流を楽しみます。

山田平太（演：清水健太郎）

新米の刑事で、優れた頭脳と運動神経を持っており将来が期待されている青年です。しかし、峰山の生き方に共感を持ち、彼と共に現場に赴くようになります。

中村ジュン（演：伊藤咲子）

雑誌の記者であり、魅力的な女性。峰山と山田の捜査に興味を持ち、取材のためにふたりの後を追う設定です。愛車のサバンナRX-7も特徴的です。

その他の登場人物

• - 矢島（演：草野大悟）：雑誌の編集長
• - 松本キャップ（演：伊沢一郎）
• - 花形チーフ（演：岸田森）：出世にこだわるチーフ刑事
• - 東兵衛（演：伴淳三郎）：ラーメン屋の主人で元警視庁刑事

スタッフ

本作品は、久保寺生郎の企画のもと、古田明と市古聖智がプロデューサーとして関わっています。音楽を担当したのはブラック・デボーションで、撮影や美術なども実力派のスタッフが揃っています。

主題歌

主題歌は「無言劇」であり、高見沢俊彦が作詞・作曲を手がけ、アルフィーが歌い、編曲を行いました。

まとめ

『あいつと俺』は、日本の刑事ドラマに新たな視点を与え、リアルなロケーションとキャラクターの深みで視聴者を魅了しました。再放送や視聴の機会が増え、今後も多くの人に親しまれる作品であり続けることでしょう。

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