あしたは晴れる

あしたは晴れる

『あしたは晴れる』は、1997年に日本のテレビドラマとして制作・放送されました。毎日放送（MBS）が制作を手掛け、TBS系列の平日午後の帯ドラマ枠「ドラマ30」にて、同年6月2日から8月1日にかけて放送。全9週、計45話が展開されました。放送時間は月曜日から金曜日の午後1時30分から2時00分（日本標準時）まででした。

あらすじ

物語の主人公は、北海道の広大な自然の中で牧場での仕事に日々を過ごしていた矢吹あやめ。しかし、勤務していた牧場が閉鎖されるという突然の事態に見舞われ、職を失ってしまいます。新たな生活の道を求め、あやめは東京で家政婦紹介業を営む叔母を頼って上京することを決意します。

都会での暮らしや家政婦という仕事に不慣れで、当初は失敗も少なくありませんでしたが、持ち前の明るさと粘り強さで懸命に努めるあやめ。

そんな彼女が働くことになったのは、皮肉にも故郷の牧場が閉鎖に追い込まれる一因となった建設会社の関係者、佐伯圭介の家庭でした。圭介は最近妻に先立たれたばかりで、それまで家庭のことや3人の娘たちの世話を妻に任せきりにしていたため、残された娘たちとの向き合い方に戸惑いを隠せないでいました。

佐伯家の3人の娘、すみれ、はるか、亜美は、母親を亡くした傷心や、父親の頼りなさに反発心を抱いており、突然家にやってきたあやめに対しても最初はよそ者として心を閉ざします。しかし、あやめは娘たちの反抗や圭介の不器用さにもめげず、誠実に家政婦としての務めを果たしながら、佐伯家の面々と向き合っていきます。

度重なる衝突や誤解もありましたが、あやめの懸命な姿勢や、彼女自身の温かい人柄が少しずつ佐伯家の凍てついた心を溶かしていきます。母親の不在によってバラバラになりかけていた家族は、あやめの存在を通じて次第に心を通わせるようになり、彼女もまた佐伯家の一員であるかのように受け入れられていきます。

これは、失業という困難を乗り越え新たな地で奮闘する一人の女性が、傷ついた家族との出会いを通じて、自身の居場所を見つけ、共に再生していく姿を描いたヒューマンドラマです。

キャスト

このドラマを彩った主な出演者は以下の通りです。（役名：演者）

矢吹あやめ：熊谷真実
佐伯圭介：梨本謙次郎
大平加奈子：上月左知子
佐伯すみれ：宮城秋菜
佐伯はるか：山本奈々
佐伯亜美：中田麻友
佐伯友利子：押谷かおり
桜井淳士：宮川浩
長瀬真弓：武田京子
立石明子：久野麻子
加納悦子：園佳也子

スタッフ

作品の制作に携わった主なスタッフは以下の通りです。

脚本：森下直、森脇京子
演出：芝野昌之、鐘江稔（MBS企画）
音楽：渡辺博也
制作：伊東雄三
プロデューサー：藪内広之
企画：永澤慶樹

主題歌

ドラマの主題歌には、スターダストレビューの楽曲が使用されました。

楽曲名：「愛してるの続き」
アーティスト：スターダストレビュー
作詞：並河祥太
作曲：根本要
編曲：十川知司、スターダストレビュー

外部リンク

* あしたは晴れる - テレビドラマデータベース

このドラマは、昼帯の限られた時間の中で、主人公の明るさと家族の温かさが描かれ、多くの視聴者に感動を与えました。逆境にあっても希望を失わず、人との繋がりの中で新たな一歩を踏み出すことの大切さがテーマとなっています。

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