あまみエフエム

あまみエフエムの概要

あまみエフエムは、鹿児島県奄美市と大和村の一部地域を対象に放送を行うコミュニティFMです。2007年5月1日に開局したこの放送局は、鹿児島県内で5番目、九州では初の離島のコミュニティ[[放送]]局として、特定非営利活動法人ディ！が運営しています。放送局の愛称である「ディ！」は、奄美方言から由来しており、友人や家族を招くための感嘆詞として親しまれています。なお、正しい発音は[di]です。

この放送局は地域の文化や生活に密着し、特に奄美の伝統音楽であるシマ唄や、地域出身・在住のアーティストが参加する自主番組を多数提供しています。

放送内容と地域貢献

あまみエフエムは、「シマッチュのシマッチュによるシマッチュのための島ラジオ」というキャッチコピーのもと、地域のニュースやインタビュー、特別企画を通じて、奄美の魅力を広めるために努力をしています。また、台風の季節には特に重要な情報源となり、鹿児島市の局では得られない詳細な情報をリアルタイムで提供するなど、地域住民の安全を守る役割も果たしています。

放送は、名瀬市南部に位置する名瀬クリーンセンター付近の送信所から、77.7 MHzで行われています。特に、開局当初は77.5 MHzでしたが、混信の問題を解消するために周波数変更が行われました。放送時間は午前6時から午後12時までですが、これ以外の時間帯でも『あまみエフエムアーカイブ』として再放送や音楽を流しており、実質的に24時間体制で聴取可能です。朝は「君が代」に続いてラジオ体操から始まります。

受信エリアとインターネット放送

受信エリアは奄美市と大和村であり、特に大和村では99.99%のカバー率を誇ります。また、隣接する龍郷町や喜界町の一部でも受信することができるため、広範囲にわたるリスナーに支えられています。さらに、2011年からはインターネットによる同時放送を実施しており、全国各地にいる奄美出身者など、多くの人々に聴取されるようになりました。

組織の設立と運営

あまみエフエムを運営している特定非営利活動法人ディ！は、2004年に設立されました。設立当初は、島おこしの一環として地域貢献を目指しており、地元のイベントなどにも積極的に参加しています。開局にあたっては、500人以上のサポーター会員が集まり、運営資金を確保したのです。サポーターは今も募集中で、地域の意見を取り入れながら、より良い放送を目指しています。

過去の出来事と受賞歴

過去には、災害協定を締結し、災害時には緊急放送を行う体制を整えています。また、さまざまな受賞歴があり、地域におけるコミュニティ活動の重要性が高く評価されています。たとえば、2016年には鹿児島県の優良団体として表彰を受けるなど、地域貢献の意義を再認識させてくれる存在です。

これからもあまみエフエムは、奄美の文化を守り伝えるだけでなく、地域の声を積極的に放送に反映させ、さらなる発展を目指していくことでしょう。

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