ありがひとし

ありがひとしについて

基本情報
ありがひとしは1972年8月23日生まれの日本の漫画家であり、キャラクターデザイナーです。初めは「有賀ヒトシ」名義で活動していましたが、2016年以降は「ゲン担ぎ」の意味をこめてすべてひらがなで名前を使用しています。彼の妻はゲーム音楽作曲家の古代祐三の妹である古代彩乃です。

来歴と活動

ゲーム業界にルーツを持つ彼は、ドット絵やキャラクターデザイン、さらには攻略本の挿絵など多岐にわたる仕事を行っていました。彼は、イラストレーターのLA斉藤や中井覚、作曲家の古代祐三や葉山宏治と親しい関係にあり、特にロックマン関連の作品に関しては、稲船敬二とも長い付き合いがあります。

彼の作風は、漫画「ロックマンメガミックス」で見ることができるように、機械的なタッチと生物的なタッチを巧みに融合させた独特な画風が特徴です。依頼元からの許可を受け、機械や生物の両方のギミックを追求した独自の設定資料を頻繁に描いており、その制作プロセスや打ち合わせの様子は、著作やネット上で多く公開されています。

ロックマンへの情熱

中学生の頃からの「ロックマンシリーズ」に対する強い思い入れを持ち、公式の場でも自他共に認める「漫画家一のロックマンファン」として名を馳せています。彼の代表作である『ロックマンメガミックス』は、この情熱が色濃く反映された作品であり、初期ロックマンを遊んだときの印象を延長線上で描いた物語が魅力とされています。

新装版メガミックスの帯には、稲船敬二から「もうはっきり言って、有賀さんのロックマンは本物だと思ってるんで。」というコメントが寄せられています。このコメントにより、彼がどれほど本作品に対して情熱を注いでいるかが伺えます。

コミカライズの評価

バンダイナムコゲームスのSHIFTYLOOKでは、漫画『風のクロノア』のアメコミ版を連載しており、クリエイターからの評価も高く、「安心してお任せしております」と評されています。これは、彼がキャラクターデザインとしてのセンスを持ち、原作の本質をきちんと捉えていることの証です。

幅広い趣味と影響

彼はゲーム好きとしても知られ、『ストリートファイター』をはじめ、1990年代のカプコンのゲームに特別な思い入れを持っています。また、ガンダムシリーズや恐竜、忍者、カレー、ポケモンなど、多様な趣味を持ち、その影響が作品にも見受けられます。自身のTwitterで彼は、コミックボンボン執筆当時にブーム前のポケモンを描きたかったが、叶わなかったエピソードを共有しています。

2013年以降はポケモンカードゲームに関連する商品やイラストを手がけることが増え、『ポケットモンスター X・Y』や『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではポケモンのデザインも担当しました。

児童書とシリーズ

また、2013年からは大崎悌造との共著による「ようかいとりものちょう」シリーズを執筆し、長期にわたって人気を集めています。このシリーズでは妖怪や冒険の要素を取り入れ、多くの子供たちに愛され存在となっています。

まとめ

ありがひとしは、幅広いジャンルでの活躍を通じて、漫画やゲームのファンに大きな影響を与えてきた作品を数多く残しています。彼の独自の観点やこだわりが、多くの作品に息づいており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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