いおう (掃海艇)

掃海艇「いおう」について

掃海艇「いおう」は、海上自衛隊に所属する掃海艇の一隻で、たかみ型掃海艇の第2号艇です。この艦名は、硫黄島に由来しており、日本の艦名の中でも特異な由来を持っています。同名の「伊王島」にも関連があり、旧日本海軍では鵜来型海防艦が同様の艦名を使用していました。

艦歴

「いおう」は、1968年9月21日に日本鋼管鶴見造船所で起工され、1969年8月12日に進水した後、1970年1月22日に正式に就役を果たしました。同日付で、第1掃海隊群に属する新編された第41掃海隊に「たかみ」と共に編入され、以降は呉を定係港とし活動を開始しました。

1974年8月28日、「いおう」は編制変更により第41掃海隊が呉地方隊阪神基地隊に編入されました。この時期は、掃海艇としての任務に従事し、海上自衛隊の防衛力向上に寄与しました。

1986年3月27日、艦艇の種別が特務船に変更され、船籍番号もYAS-83に改められます。この変更により、次第に他の艦艇と役割をシフトさせることとなり、同年5月24日には、佐世保地方隊佐世保警備隊に属する奄美基地分遣隊に編入されました。

「いおう」は、その運用歴を通じて多くの任務を果たしてきましたが、1992年11月24日には除籍されることとなりました。このように、掃海艇「いおう」は、海上自衛隊として長い歴史を有し、数々の時代の変遷を経ながら役割を果たしてきた艦艇です。

参考文献

1. 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
2. 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）

関連項目

• - 海上自衛隊艦艇一覧

掃海艇「いおう」はその名の由来や艦歴を通じて、日本の海上防衛の歴史を感じさせる重要な艦船であったことが分かります。

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