いっしょにチョキッと スニッパーズ

いっしょにチョキッと スニッパーズ

『いっしょにチョキッと スニッパーズ』（英: Snipperclips - Cut It Out, Together!）は、イギリスのゲーム開発会社SFB Gamesが開発し、任天堂より2017年3月3日に発売されたNintendo Switch用のアクションパズルゲームです。

概要

正方形と半円が接した形をした2体のキャラクター、赤色のスニップ（Snip）と黄色のクリップ（Clip）を操作して、パズル要素のある様々なステージのクリアを目指します。この2体は、相手キャラクターに重なった部分をカットできるというユニークな特性を持っており、この特性を利用してステージ内の仕掛けを作動させたり、物を運んだりといったアクションを行います。

本作のメインモード「WORLD」では1人から2人プレイが可能で、それ以外のモードでは2人から4人までの同時プレイに対応しています。「WORLD」モードではスニップとクリップの2体を操作し、他のモードではスニップ、クリップの色違いを含む4体が登場します。プレイヤーの数が少ない場合は、キャラクターを切り替えながら操作します。

英国任天堂のオンラインショップでは、Nintendo Switchのコントローラ「Joy-Con」と本作のダウンロードコードをセットにした商品が2017年3月10日より販売されました。

2017年11月10日には、本作に新要素を加えたソフト『いっしょにチョキッと スニッパーズ プラス』が発売され、より一層ゲームを楽しめるようになりました。

ゲームモード

Joy-Conを本体に装着した状態の「携帯モード」では「WORLD」の1人プレイのみ選択できます。

WORLD

プレイ人数：1 - 2人
スニップとクリップの2体で協力してパズルを解き進めるモードです。1人プレイの場合は、2体を切り替えながら操作します。
ステージごとにクリア条件が異なり、その条件は明確には示されません。そのため、プレイヤーはステージ内にある仕掛けや物体などからヒントを得て、答えを導き出す必要があります。
各ワールドにはそれぞれ15のステージがあります。最初に表示される9ステージのうち、星印のステージを除く5ステージをクリアすると星印のステージが解放され、そのステージをクリアすると残りの6ステージが現れます。その後、合計10ステージをクリアするともう一つの星印ステージが解放され、そのステージをクリアすると次のワールドへ進むことができます。

ワールドの種類

はちゃめちゃデスク (Noisy Notebook)

鉛筆や定規などの文房具で構成されたワールド。ボールなどを特定の場所まで運ぶステージが多いです。

レトロピクセル (Retro Reboot)

往年の2Dゲームを思わせるグラフィックで構成されたワールド。歯車などの機械仕掛けが多く登場します。プレイ中は画面全体がブラウン管テレビのような画質で表示されます。

わくわくサイエンス (Silly Science)

天体や二重らせんなど科学にまつわるもので構成されたワールド。液体を使った仕掛けが多く登場します。

PARTY

プレイ人数：2 - 4人
通常のスニップとクリップに加え、紫色のスニップと青色のクリップを加えた計4体でパズルを解き進めるモードです。2人プレイの場合はスニップ同士とクリップ同士を、3人プレイの時はスニップ同士を切り替えながら操作します。
初期段階では12ステージをプレイできますが、「WORLD」モードをクリアしてエンディングを見た後に、新たに9ステージが追加されます。

BATTLE (BLITZ)

プレイ人数：2 - 4人
スニップ、クリップとそれぞれの色違いの最大4体で行う対戦モードです。チーム戦と個人戦があります。

バトルゲームの種類

チョキッとバスケ (HOOPS)

スニップチームとクリップチームに分かれて対戦するバスケットボール風のゲーム。相手陣営のゴールリングにボールを入れると1ポイントを獲得、3ポイント先取で勝利となります。

チョキッとホッケー (HOCKEY)

スニップチームとクリップチームに分かれて対戦するアイスホッケー風のゲーム。パックに見立てた洋服のボタンを体に当てて床の上を滑らせ、相手陣営のゴールに入れると1ポイントを獲得、3ポイント先取で勝利となります。

チョキッとドージョー (DOJO)

相手の体をカットすることを競う個人戦のゲーム。画面上部に自身の残り数を表すマークが3つ表示されており、体の大部分がカットされるとマークが1つ減ります。残り数が2または1の際は体が復活しますが、0になるとその場から消滅します。最後まで残ったプレイヤーが勝利となります。

開発

SFB Gamesの創業者の一人であるAdam Vianは、本作開発前に2体のキャラクター同士でカットし合うパズルゲームの構想を思い付き、もう一人の創業者Tom Vianとともに本作の原型を試作しました。その後、2人は2015年9月にドイツで開催されたゲーム開発者向けのイベント「Game Developers Conference Europe 2015」の中で試作したゲームのトレーラー映像を公開し、作品名を『FriendShapes』として紹介しました。後にこの『FriendShapes』を任天堂に見せる機会があり、そこで好感触を得たことから任天堂と共同で開発を進めることになりました。

2016年初頭よりSFB Gamesは任天堂との共同開発を開始しました。当初はどのハード向けのソフトになるのかが示されませんでしたが、開発が進む中で当時まだ仕様が公になっていなかった新ハードNintendo Switch向けソフトとして開発することが伝えられました。AdamとTomは、対面での協力プレイが本作の重要な要素だと考えていたため、コントローラが初めから2つ付属しているNintendo Switch用のソフトとなったことを歓迎しました。開発の中では、任天堂が効果音やレベルデザインなどの面でSFB Gamesをサポートしました。

いっしょにチョキッと スニッパーズ プラス

『いっしょにチョキッと スニッパーズ プラス』（英: Snipperclips Plus - Cut It Out, Together!）は、任天堂より2017年11月10日に発売されたNintendo Switch用のアクションパズルゲームです。

前作『いっしょにチョキッと スニッパーズ』に新ステージなどの要素が追加された内容になっています。前作を購入している場合は「追加ステージパック」を購入することで、本作との差分をDLCとして入手できます。

前作はダウンロード販売のみでしたが、今作ではパッケージ版も同時発売されました。パッケージ版には登場キャラクターの「スニップ」と「クリップ」が描かれたステッカーが付属しています。

追加要素

新ステージとして、WORLDに「どきどきコミック」「きらめきクラフト」が追加されました。

PARTYでは、「どきどきコミック」と「ときめきクラフト」で2つ目の星印ステージをクリアした後に、新ステージが3つずつ追加されます。

BATTLE (BLITZ)には、以下の3つのゲームが追加されました。

チョキッと虫あつめ (ROUNDUP)
チョキッとじんとり (TERRITORY)
チョキッと玉まも〜れ (KEEPAWAY)

その他、STAMPモードやユニークなカタチであそぶモードが追加されました。

受賞・ノミネート

本作は、数々の賞にノミネート、受賞をしています。

Golden Joystick Awards 2017 「Nintendo Game of the Year」ノミネート
Destructoid Game of the Year Awards 2017 「Best Switch Game」ノミネート
IGN Best of 2017 Awards 「Best Puzzle Game」受賞、「Best Switch Game」「Most Innovative」「Best Multiplayer」ノミネート
21st Annual D.I.C.E. Awards 「D.I.C.E. Sprite Award」「Family Game of the Year」受賞
NAVGTR Awards Awards 2017 「Game, Puzzle」ノミネート
第14回英国アカデミー賞ゲーム部門 「Family」「Game Innovation」ノミネート

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