いつもどこかで

玉置浩二「いつもどこかで」解説

「いつもどこかで」は、玉置浩二が2005年10月5日にリリースした20枚目のシングルです。前作「愛されたいだけさ」から約9か月ぶりのリリースで、玉置浩二自身と安藤さと子、松井五郎が作詞、玉置が作曲を手掛けています。2か月連続リリースの第1弾として発表され、次作「プレゼント」へと繋がりました。

ドラマ主題歌としての側面

この楽曲は、稲垣吾郎主演のフジテレビ系秋のスペシャルドラマ『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』の主題歌として使用されました。ドラマの内容を意識した歌詞で構成されたバラードであり、聴く人の心に深く響く作品となっています。アルバム『PRESENT』からの先行シングルとしてリリースされました。

音楽性と歌詞

ベスト・アルバム『ALL TIME BEST』の楽曲解説では、「言葉とメロディが優しく癒してくれるバラード」と評されています。ドラマの内容を意識した歌詞が、優しく温かな感動を与えてくれると指摘されています。玉置浩二の音楽性が、ドラマの世界観と見事に融合した作品と言えるでしょう。

愛猫との別れ

玉置浩二の自伝本では、本作の歌詞が、1996年から飼い始めた愛猫ドーキュウの急死に影響を受けていると述べられています。悲しみに暮れていた玉置に、弔電を送った松井五郎が「命のリアリティ」をテーマに作詞を行いました。ドラマの内容に合わせつつ、ドーキュウとの別れを玉置の視点から綴ったものと解釈することもできます。松井五郎は、この曲を通して、普遍的な命のテーマを描き出そうとしたのかもしれません。

リリースとチャート成績

「いつもどこかで」は、オリコンシングルチャートで最高位48位、登場週数は4回、売り上げ枚数は0.4万枚を記録しました。玉置浩二のシングル売上ランキングでは17位となっています。また、2022年の人気ランキングでは15位にランクインしており、根強い人気を誇っています。

収録アルバム

『PRESENT』（2006年）
『ALL TIME BEST』（2017年）
* 『THE BEST ALBUM 35th ANNIVERSARY 〜メロディー〜』（2022年）

まとめ

「いつもどこかで」は、ドラマ主題歌としての役割と、玉置浩二自身の深い悲しみが込められた、二つの側面を持つ楽曲です。その美しいメロディと心に響く歌詞は、多くの人々に感動を与え続けています。玉置浩二の音楽世界をより深く理解するための、重要な一曲と言えるでしょう。

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