いなまる

いなまる：埼玉県伊奈町のコミュニティバス

埼玉県北足立郡伊奈町が運行しているコミュニティバス、「いなまる」。このバスは地域住民の移動をサポートするための大切な交通手段です。

運行概要

「いなまる」は町内循環バスとして運行されており、最初に運行を受託したのは関東自動車でした。しかし、2011年10月からは木村観光バスに運行が移行し、その後同年の東日本大震災の影響で木村観光バスが業績不振に陥ったため、2012年3月からは協同観光バス（現在の協同バス）が運行を引き継ぐこととなりました。

運行形態については、もともとは1台の車両で北循環と南循環のルートを交互に運行していましたが、2019年11月からは2台体制に変更され、1日に運行される便数が5便から10便に増加しました。この改編に際して、伊奈町総合センターで出発式が行われ、地域の活性化に寄与する取り組みとして評価されています。2023年8月にはルートの一部変更が行われ、新たに伊奈病院や上下水道庁舎を通過するようになり、ダイヤも改定されました。

運行内容と交通手段

「いなまる」では北循環と南循環の2つのルートが設定され、毎日運行されています。料金は100円均一で、未就学児や70歳以上の高齢者、障害者とその介助者は無料で利用でき、2023年からは「いきいき長寿パスポート」を持つ方も無料で乗れるようになっています。乗車時には運転手に申し出る必要があります。一般的にこのバスでは、PASMOやSuicaなどのICカードは利用できないため、注意が必要です。

各ルートの詳細

• - 北循環ルート では、総合センターを起点に町役場、小針中学校、記念公園、県民活動センターなどの主要施設を経由して戻ります。
• - 南循環ルート では、図書館やがんセンター、丸山スポーツ広場を訪れた後に総合センターへ戻る経路となっています。

車両の特徴

「いなまる」は、地元に親しまれるバスとして特別にデザインされた小型ノンステップバスで運行されています。初代のバスは、白地に緑やピンクのデザインで伊奈町のロゴが描かれていましたが、木村観光バスによる受託後、現代的なデザインに更新されました。特に、日野・ポンチョの新車両は水色が基調で、伊奈町のキャラクターたちが描かれており、視覚的な魅力も備えています。さらに、“いなまる”の番号の語呂合わせにも配慮され、希望ナンバーが取得されています。

以降の運行体制では、運行が円滑に行えるように点検や整備を行うため、代走車両が用意されるなど、地域の交通インフラを支える重要な役割を果たしています。伊奈町を利用する住民や訪問者にとって、「いなまる」は欠かせない足となっています。

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