いのうえひでのり

いのうえひでのり

いのうえひでのり（本名：猪上秀徳、1960年1月24日生まれ）は、日本の著名な演出家・劇作家であり、劇団☆新感線の創立者として広く知られています。福岡県福岡市で生まれ育ったいのうえは、福岡大学附属大濠高等学校を経て、大阪芸術大学に進学。1980年には劇団☆新感線を設立し、初公演として『熱海殺人事件』を上演しました。初期は役者としても活動していましたが、1995年からは演出に専念しています。

独自の演出スタイル

いのうえひでのりの演出スタイルは、ハードロックやヘヴィメタル音楽を多用し、派手な照明技術を駆使することで観客を魅了しています。特に彼の作品には歴史や神話を題材にしたものが多く、これらの作品は「いのうえ歌舞伎」とも称されています。このスタイルは演劇ファンだけでなく、音楽ファンからも支持を受け、驚異的な観客動員数を誇っています。

劇団☆新感線の本公演だけでなく、ホリプロやジャニーズ事務所、松竹などの大手芸能事務所とも多くのコラボレーションを行い、数々の舞台作品を手がけてきました。特にシェイクスピア作品『リチャード三世』の異なる翻案を4度演出したことでも注目されています。

音楽への愛

いのうえ自身もヘヴィメタルのファンであり、特にジューダス・プリーストの熱心な支持者です。彼は若手俳優に対し、必ずジューダス・プリーストのアルバムをプレゼントすることで、音楽的な影響を広めています。このように、音楽と演劇を融合させる姿勢は、彼の作品の一部とも言えます。

受賞歴

彼の業績は数々の賞にも認められており、特に第14回日本演劇協会賞（『髑髏城の七人』や『SHIROH』の演出により受賞）、第9回千田是也賞（『メタルマクベス』の演出で受賞）、第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞などの栄誉があります。また、第50回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞したことでも、その演出力の高さが証明されています。

主な作品

いのうえひでのりが手掛けた作品は膨大で、劇団☆新感線のプロデュース作品から、外部での演出作品に至るまで多岐にわたります。1981年の『飛龍伝』シリーズ、1982年の『熱海殺人事件』、1990年の『髑髏城の七人』など、数え切れないほどの作品を日本の演劇シーンに提供してきました。また、2000年代に入っても『メタルマクベス』や『髑髏城の七人』シリーズなど、現代の舞台でも活動を続けています。

まとめ

いのうえひでのりの演劇スタイルは、音楽との融合や独自のビジュアル表現によって革新的なものとなっています。彼の影響力は日本の演劇界だけでなく、音楽界にも広がっており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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