うえやまとち

うえやま とちについて

うえやま とち（本名：上山 敏彦）は、1954年2月22日生まれの日本の漫画家です。彼は（公社）日本漫画家協会の九州支部長を務めており、福岡県福津市在住です。代表作である『クッキングパパ』は人気を博し、アニメ化もされています。

人物背景

福岡県福岡市で生まれ、三人兄弟の次男として育ったうえやまは、父親の転勤の影響で兄や弟と共に料理をする機会が多く、その中で料理に興味を持ったと言われています。彼は福岡県立筑紫丘高等学校を卒業後、大分県立芸術短期大学に進み、卒業後は教員の職に就きましたが、1977年に辞職し漫画家としての道を歩むことを決意しました。

最初の成功は、同年に開催された第14回手塚賞での応募作『くだらない勇気』が佳作入選となったことから始まりました。彼は上京して漫画の世界に足を踏み入れ、1979年には『週刊少年キング冬の増刊号』で「であい〜はるきくんの日記」を発表し、漫画家としてのデビューを果たしました。その後も、1981年には『ビッグコミックスピリッツ』の新人コミック大賞に入賞し、才能を開花させていきました。

1980年には一時福岡に戻り、1983年まで浮羽町の山中で創作活動を行っていました。この時期の生活模様は彼の作品「大字・字・ばさら駐在所」に描かれています。1984年からは『モーニング』に連載されている『クッキングパパ』が、彼の代表作となり、長年にわたり多くの読者に親しまれています。特に、2015年には『クッキングパパ』で第39回講談社漫画賞・特別賞を受賞し、2025年には第1回矢口高雄マンガ文化賞を受賞するなど、その業績が評価されています。

料理への思い

興味深いことに、うえやまは自他共に認める料理好きですが、料理を手早く仕上げることが苦手なのです。そのためか、家での料理は妻が主に担当しており、彼自身は時間をかけて料理をすることが多いようです。外食を楽しむ際には、料理が出てくる前に写真を撮るなどのルールがあり、家族で違うメニューを頼むのが常だそうです。自らを「ほのぼの漫画家」と称し、読者に対して「漫画を通じて、人々がお互いを認め合い、楽しく生きることを知らせたい」との意気込みを語っています。

アートと人物特徴

うえやまは、作品に登場するキャラクターが「イヤなキャラクター」にならないよう心掛けているとのことです。また、好きなお酒は「シーバスリーガルのハイボール」で、陶芸家の妻と共に生活しています。彼の作品に込められたほのぼのとした雰囲気は、自身の人柄とも密接に関連しているのでしょう。

作家活動の伴奏者

彼のアシスタントには、近藤るるるや井上正治といった才能を持った漫画家が名前を連ねており、共に作品を作り上げています。さらに、作品の中にはアシスタントたちの香気が垣間見られます。

代表作品

特に注目される作品には、以下のようなものがあります：

• - ガッツべんけい（原作：牛次郎、秋田書店）
• - 大字・字・ばさら駐在所（講談社）
• - クッキングパパ（講談社）
• - ぶっ飛び広海くん（スコラ）

また、テレビ出演や他媒体への寄稿も行っており、特に2015年にはNHKの「きょうの料理」に出演し、料理のデモンストレーションを行いました。彼の作品や活動は、漫画の枠を超えて多くの人々に影響を与えています。

新しいアイディアや概念を持った漫画を生み出し続けるうえやま とちの今後の活動にも、ぜひ注目していきたいものです。

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