うっちゃれ五所瓦

うっちゃれ五所瓦

『うっちゃれ五所瓦』は、なかいま強による日本の高校相撲漫画で、1988年から1991年まで『週刊少年サンデー』で連載されました。2023年1月からは『ビッグコミック』にて、大相撲を舞台とした続編『うっちゃれ五所瓦 粘り腰編』が連載されています。

あらすじ

かつてインターハイ4連覇を達成した名門、武蔵山高校相撲部。しかし、現在は部員たった一人の五所瓦角が、部員を集め、相撲部を再建しようと奮闘しています。彼の熱意に惹かれ、柔道部主将の清川薫、プロレスラー志望の関内孝之、応援団員の難野一平、巨漢の囲碁部員 雷電五郎といった個性的なメンバーが集結。

インターハイ地区予選では、春大会準優勝の南西実業、実力未知数の青春ヶ丘高校、強運の玄海学園、巨漢の丙馬を擁する杉田工業など、強豪ひしめく中、武蔵山高校は持ち前のチームワークと各々の得意技を駆使して勝ち進みます。

決勝では、合同稽古で因縁のある黒島高校と対戦。黒島高校は、高校横綱・田門泰造を擁する強豪で、武蔵山高校を潰すべく、あらゆる手段を使ってきます。激戦の末、五所瓦は田門との大将戦に臨み、死闘を繰り広げます。一度は勝利かと思われたものの、物言いがつき取り直しとなるなど、苦しい展開が続きますが、最後は五所瓦が渾身のうっちゃりで田門を下し、武蔵山高校が地区大会を制覇します。

インターハイ全国大会への出場は叶いませんでしたが、武蔵山高校相撲部は新たな部員を迎え、その歴史を繋いでいくことになります。

登場人物

五所瓦角（ごしょがわら かく）
本作の主人公。武蔵山高校相撲部主将。実直で相撲を愛する熱い男。隠れた実力の持ち主だが、籤運に見放され、インターハイでは結果を残せずにいた。

清川薫（きよかわ かおる）
武蔵山高校柔道部主将。五所瓦の熱意に打たれ、相撲部の助っ人となる。柔道二段の実力者で、土俵上でも柔道技を駆使して勝利を重ねる。

難野一平（なんの いっぺい）
武蔵山高校応援部員。自称「硬派」だが、姑息な手段も厭わない。ハッタリとコケオドシを得意とし、相撲部を盛り上げる。

関内孝之（かんない たかゆき）
武蔵山高校レスリング部員。プロレスラー志望で、土俵上で様々なプロレス技を繰り出す。過去の因縁から、堀大附属の藤木をライバル視している。

雷電五郎（らいでん ごろう）
武蔵山高校囲碁部員。巨漢で気弱だが、難野に授けられた奇策で勝利を掴むことも。囲碁の腕前は二段。

田門泰造（たもん たいぞう）
黒島高校相撲部主将。高校横綱。冷酷で残忍な性格。五所瓦をライバル視しており、あらゆる手段を使って武蔵山高校を潰そうとする。

OVA

本作はOVA化もされており、1991年10月25日に発売されました。

書誌情報

単行本
少年サンデーコミックス：全12巻
少年サンデーコミックスワイド版：全6巻
小学館文庫：全6巻
ビッグコミックス『うっちゃれ五所瓦 粘り腰編』：既刊5巻（2024年10月30日現在）

外部リンク

サンデー名作ミュージアム「うっちゃれ五所瓦」

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