ビッグコミック

ビッグコミックについて

『ビッグコミック』は、日本の小学館が発刊している男性向けの漫画雑誌です。通称『ビッグ』や『ビッコミ』とも呼ばれており、1968年に創刊されて以来、多くの読者に愛され続けています。初めは月刊誌としてスタートしましたが、1969年からは毎月2回の発行に改められ、今現在もそのスタイルを維持しています。

創刊と編集方針

『ビッグコミック』は1968年2月29日に創刊され、創刊号はその年の4月号として刊行されました。創刊編集長は小西湧之助で、彼は同時期に多くの雑誌の創刊にも関与しました。現在の編集長は由田和人が務めており、雑誌のスタイルや発行内容を継承しつつ、時代に合った作品を掲載しています。

この雑誌には、手塚治虫や石ノ森章太郎、水木しげるといった伝説的な漫画家たちが寄稿し、特に『ゴルゴ13』が長期連載として知られています。2018年にも、その連載作品の多くはベテラン漫画家によるものが多く、しっかりとした伝統を引き継いでいます。

マスコットと表紙の変遷

『ビッグコミック』のマスコットキャラクターはナマズで、これはシリーズ全体で共通して使用されています。創刊当初はシルクハットをかぶった紳士のマークがあり、逆さまにすると女性の顔が見えるデザインが特徴的でした。近年は、著名人の似顔絵を使用したスタイルが定着しており、2011年以降は金子ナンペイが表紙を担当し、2022年からは為井英貴がその役割を担っています。

系列誌と別冊の展開

『ビッグコミック』にはいくつかの系列誌があり、1972年に『ビッグコミックオリジナル』を、1980年には『ビッグコミックスピリッツ』、1987年には『ビッグコミックスペリオール』が創刊されました。また、短期間の連載や特集号として別冊も発行されましたが、一部は休刊となっています。物議をかもしたのは、1981年から1990年まで発行された『ビッグコミックフォアレディ』などです。これらの雑誌展開は、読者の幅を広げる一因となっています。

デジタル展開

2021年からはデジタル版の配信も始まり、電子版としての配信も行っており、ますます多くの読者にアクセスしやすくなっています。これによって、特に若い世代が漫画に触れる機会を増やし、週刊誌または月刊誌としての役割を果たしています。

現在の連載作品

現在の連載作品には、向井沙子による『朱のチーリン』や、さいとう・たかを原作の『ゴルゴ13』など多彩な作品があり、多様なジャンルにわたる連載が行われています。また、コラムやエッセイも掲載され、読者に対する情報提供や楽しみを広げています。

このように『ビッグコミック』は、日本の漫画文化において重要な役割を果たしつつ、新たな作品や表現を模索し続ける存在です。

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