えたじま (掃海艦)

海上自衛隊掃海艦「えたじま」：艦歴の概要

「えたじま」(JS Etajima, MSO-306)は、海上自衛隊のあわじ型掃海艦3番艦です。艦名は広島県江田島市に由来し、同名の艦艇としては3代目となります。本記事では、「えたじま」の艦歴を中心に解説します。艦艇の性能や装備については、あわじ型掃海艦に関する資料を参照ください。

建造と就役

「えたじま」は、2017年度計画の掃海艦として、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)横浜事業所鶴見工場で建造されました。2018年2月22日に起工、2019年12月12日に命名・進水式が行われ、その後艤装工事と海上公試を経て、2021年3月16日に引渡式・自衛艦旗授与式が執り行われ、正式に就役しました。就役後は掃海隊群第3掃海隊に編入され、呉に配備されています。

宮古島沖ヘリコプター墜落事故における捜索活動

2023年4月6日に発生した宮古島沖における陸上自衛隊ヘリコプター墜落事故では、「えたじま」は重要な役割を果たしました。4月13日、事故現場海域に派遣され、それまで捜索にあたっていた掃海艇「ししじま」と交代。捜索活動中に、伊良部島周辺海域でソナーにより海中に不審な隆起物を確認し、水中カメラによる調査でヘリコプターとみられる残骸を発見しました。この発見は事故調査に大きく貢献しました。

日米共同訓練への参加

「えたじま」は、国際的な連携強化にも貢献しています。2024年3月7日から16日にかけて、九州西方及び東シナ海から沖縄周辺海空域において、輸送艦「くにさき」、LCACとともに、日米共同訓練に参加しました。アメリカ海軍からは強襲揚陸艦「アメリカ」、ドック型輸送揚陸艦「グリーンベイ」、掃海艦「ウォーリア」、LCAC、MH-60Sヘリコプターなどが参加し、クロスデッキ運用、船舶誘導訓練、立入検査訓練、LCAC整備訓練、写真撮影演習など、多様な訓練を実施しました。これらの訓練は、日米両国の海自・海軍間の相互運用性向上に資するものでした。

今後の活動

「えたじま」は、今後も日本の領海・排他的経済水域の安全確保、災害派遣、国際貢献活動など、幅広い任務を担っていくことが期待されています。日本の海洋安全保障に貢献する重要な艦艇として、その動向に注目が集まります。

歴代艦長

(※ 艦長の詳細な情報は公開情報が限られているため、本稿では割愛させていただきます。)

脚注

注釈

関連項目

海上自衛隊艦艇一覧
掃海艦

外部リンク

(※ 関連リンクは、公開情報に基づいて適宜追記ください。)

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