おおのハートバス

おおのハートバスの概要

おおのハートバスは、広島県の廿日市市大野地区および大竹市玖波地区で運行されているコミュニティバスです。このバスは地域住民の移動手段を提供し、日常生活の利便性を高める役割を果たしています。運行は平日5系統、休日4系統で行われており、地域の特性を反映した路線設計がなされています。事業運営は、株式会社ささき観光が担っています。

沿革

おおのハートバスは、2005年4月に運行を開始しました。当時、広電バスの下更地 - 広電阿品駅系統と大野サンランド線が廃止され、その代替として新たに設立されました。その後、11月には大野町と宮島町が統合されて廿日市市が誕生し、おおのハートバスの運行は引き続き継承されました。

2013年には、廿日市市の生活交通再編計画に基づき、運賃やダイヤの見直しが行われ、2020年には輸送力を高めるために新たな運行系統が追加されました。この際、色分けによる運行スタイルが廃止され、よりシンプルな運行方法へと変更されました。

運賃について

おおのハートバスの運賃は、大人150円、小児100円の均一料金です。また、サンランド車庫、大野庁舎前、公民館前の3つの地点では乗り継ぎが可能です。初回のバスを降車する際に乗継券を受け取ることで、次のバスに50円の追加料金で乗れる仕組みになっています。

現行路線の詳細

おおのハートバスの路線は、主に以下の 3つのラインに分かれています。

1. レッドライン（東西横断ルート）

この路線は、広電阿品駅からJR玖波駅を結んでおり、公民館前や宮島工業高校なども経由します。一部の便は玖波駅に至らず、サンランド車庫または鳴川に向かうことがあります。このラインの特徴的な赤い車体は、大野町の象徴的な木「べにまんさく」の色を反映しています。

2. イエローライン（西ルート）

公民館前からJR玖波駅方面へ向かうこの路線は、妹背の滝や大野中学校を経由します。妹背の滝とべにまんさくの湯の間には2つの経路があり、特に通学用途に重視したスクールバス型のカラーリングが特徴です。

3. ブルーライン（東ルート）

広電阿品駅から公民館前、大野庁舎前を結ぶこの路線では、特に土日祝日にはサンランド車庫への行き来が含まれています。青い車両は、大野の美しい水域を表しており、地域のイメージに合わせたデザインとなっています。

車両の特徴

初期に導入されたのは、赤・黄・青の3つのバリエーションの車両で、現在もそれらが運用されています。最新のダイヤ改正により、いくつかの車両に入れ替えが行われていますが、地域のニーズに応じた運行が継続されています。新たなプランとして、2020年度以降の車両更新が検討されています。最新技術を導入する計画もあり、2025年にはMOBIRY DAYSの導入が予定されています。

結論

おおのハートバスは、地域の交通の重要な一翼を担っており、住民にとってなくてはならない存在です。今後のサービス向上や技術革新に期待が寄せられています。

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