おつむて・ん・て・ん・クリニック

おつむて・ん・て・ん・クリニック（原題：What About Bob?）

1991年に公開されたアメリカのコメディ映画『おつむて・ん・て・ん・クリニック』は、フランク・オズが監督を務め、ビル・マーレイやリチャード・ドレイファスといった実力派キャストが出演しています。本作は、ボブ・ワイリーという男性の恐怖症とそれに伴う精神的な成長を描いています。

あらすじ

ボブ・ワイリーは、ありとあらゆる恐怖症を抱える難儀な人物で、外出することや新しいことを試みることができずにいました。次々と精神科医に診てもらっては次々と転院を繰り返す日々を送っていました。新しい主治医となったのは、レオ・マーヴィンという名の医師です。彼は一見、冷静で思慮深い紳士に見えますが、実際には新著の評判や家族との休暇のことで頭がいっぱいで、ボブのことを軽視していました。

レオはボブに自身の著書を手渡し、すぐに休暇に出かけることにします。しかし、ボブは一人で家に戻ると不安に襲われ、さまざまな手段を使ってレオの居場所を探し出し、ついには彼の別荘を訪れるも、再び追い返されてしまいます。

ボブはそのうちに、レオが妻を除く家族や他の人々から好かれていないことを知ります。そこでボブは勇気を振り絞り、レオの家族の前に姿を現します。彼の独特のトボけた性格は、レオを除いた家族に徐々に受け入れられていきました。

その後、テレビの取材が予定されていることが明らかになります。ボブは精神科医のふりをし、レオを患者代表として取材に引っ張り出します。結果、ボブは大成功を納め、レオは恥ずかしい思いを強いられます。大自然の中でボブはレオの家族と触れ合いながら、恐怖症を克服し、見事に健康を取り戻します。

一方で、レオは精神的に追い込まれ、神経がまいってしまうという逆転現象が起こります。最終的に、ボブは大学を卒業し精神科医となり、再びレオと再会した際には、著作権を巡る争いが展開されることになります。

キャスト

• - ボブ・ワイリー：ビル・マーレイ（声：安原義人）
• - レオ・マーヴィン：リチャード・ドレイファス（声：谷口節）
• - フェイ・マーヴィン：ジュリー・ハガティ
• - アンナ・マーヴィン：キャスリン・アーブ（声：松井菜桜子）
• - ガットマン：トム・アルドリッジ
• - ガットマン夫人：スーザン・ウィリス
• - シギー・マーヴィン：チャーリー・コースモ
• - その他のキャストには、ドリス・ベラック、レグ・E・キャシー、アイダ・タートゥーロなどが参加しています。

この作品は、コメディ要素を交えながらも、ボブの成長とレオの葛藤が描かれており、見る者に深い印象を残します。

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