谷口節

谷口 節 (たにぐち たかし)

1947年7月5日生まれの谷口節は、日本の声優で、北海道出身です。彼は、主にアニメや洋画の吹き替えで知られ、特にトム・ベレンジャーの声を担当していました。大沢事務所に所属し、声の仕事を通じて多くのキャラクターに命を吹き込んできました。

経歴

谷口は幼少期、恥ずかしがり屋で人見知りな性格でした。大学時代までスポーツに明け暮れ、小学校時代から大学時代までの間に野球とフェンシングを続けていました。専修大学を卒業後は、大手商品取引会社の経理部に就職しますが、1974年に黒沢良の声優教室に応募し、そこで声優になることを決意します。彼はアテレコの第1期生として声優デビューを果たし、その後も竹内敏晴の演劇研究所で演技を学びました。

谷口が声優としての道を志したきっかけは、彼の育った北海道の炭鉱町にあった東映系の映画館でした。彼は毎週、週替わりで上映される美空ひばりや中村錦之助の映画を観て育ち、その影響を受けて映画が好きになったと言われています。特に洋画の吹き替えに深い興味を持ち、後のキャリアに大きな影響を与えました。

人物

谷口の声は「張りのあるバリトン」と評され、彼の落ち着いた声質は、多くのナレーションやアニメキャラクターに適していました。特にBOSSのCMシリーズでは宇宙人ジョーンズの声を担当しており、トミー・リー・ジョーンズ本人が「彼にお願いしたい」と指名したエピソードもあります。『メン・イン・ブラック3』においては、ジョーンズとジョシュ・ブローリン両役の吹き替えを担当するという特異な経験も持っています。まだ、彼は鍼灸師の資格も持ち、フェンシングの特技を活かして活動していました。

差別化された業績

谷口は、アニメの他、「名探偵コナン」、「ルパン三世」などの多くの作品で、主要なキャラクターを演じることが多かったです。彼の活躍は1970年代から続き、声優界の風景を彩り続けました。追悼される存在であり、死後も彼の新たな声に触れる人々を楽しませる役割を果たしています。

最後の日々

2012年12月27日、谷口は都内で自転車に乗っている際、体調を崩し亡くなりました。65歳という若さでの訃報は多くのファンに驚きを与えました。彼の声音の豊かさや多様性は、今でも多くの作品と共に愛され続けています。

代表作一覧

• - アニメ: ルパン三世、新造人間キャシャーン、それいけ!アンパンマンなど
• - 劇場アニメ: 名探偵コナンシリーズ、テイルズオブフィルム作品
• - 吹き替え: トム・ベレンジャー、トミー・リー・ジョーンズ、大物俳優の日本語吹き替え多数

谷口節の声は多くの作品で永遠の響きを持ち続け、その存在感は声優界に深く刻まれています。

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